様-類似-連用形

Thesaurus ID	5.3127-2
Level	Class
Domain	助動詞
Group	様
Section	様-類似
Morpheme	様
Usage ID	27（類似）
Inflectional Form	連用形
Usage 1	ある事物が他の事物に似ているという意味を表す。「ようです」は、丁寧な言い方。
Usage 2
Usage 3
Example	無邪気で快活で、フランス人形のように可愛い。
Source of Example	婦友, 6, 25
Phrases	～ようね、～ようよ etc. （語幹用法）
Notes	体言に助詞の「の」のついたもの、連体詞の「この」「その」「あの」「どの」など、動詞、形容詞、形容動詞、助動詞の「せる」「させる」「しめる」「れる」「られる」「ない」「ぬ」「たい」「た」などの連体形につく。

Constructional Patterns

AはBにCようにD	2024/01/20 18:10
AはBをCようにD	2024/01/20 18:10
AはBようにC	2024/01/20 18:10
AをBようにC	2024/01/20 18:10
AがBようにC	2024/01/20 18:10
AがBようにCていた	2024/01/20 18:10
AがBのようにしていたC	2024/01/20 18:10
AとBのようにC	2024/01/20 18:10
AはあたかもBようにC	2024/01/20 18:10
AはBようにC	2024/01/20 18:10
AはBようにしてC	2024/01/20 18:10
AはBのようにC	2024/01/20 18:10
AもBようにC	2024/01/20 18:10
AにとってはBようにCもD	2024/01/20 18:10
AがBようにCをD	2024/01/20 18:10
AがBをまるでCのようにD	2024/01/20 18:10
AがBをCのようにDせていた	2024/01/20 18:10
AはBをCのようにD	2024/01/20 18:10
AはBをCのようにD	2024/01/20 18:10
AはBをCようにD	2024/01/20 18:10
さながらAようであった	2024/01/20 18:10
まるでAのように	2024/01/20 18:10
Aようである	2024/01/20 18:10
ちょうどAのようにB	2024/01/20 18:10
ちょうどAのようにBもの	2024/01/20 18:10
AようにB気持ち	2024/01/20 18:10
本当のAのようにB	2024/01/20 18:10
AのようにB	2024/01/20 18:10
AのようにBところ	2024/01/20 18:10
AのようにB-C	2024/01/20 18:10
AのようにB-C-D	2024/01/20 18:10
まるでAようにBをC	2024/01/20 18:10
ちょうどAのようにB-C	2024/01/20 18:10
AようにBとC	2024/01/20 18:10
AようにBているC	2024/01/20 18:10
AのようにB種類のC	2024/01/20 18:10
AのようにBしたC	2024/01/20 18:10
AのようにBにCものである	2024/01/20 18:10
AのようにBになったC	2024/01/20 18:10
AのようにBてC	2024/01/20 18:10
AのようにBているC	2024/01/20 18:10
AのようにB-C	2024/01/20 18:10
AようにB-CをD	2024/01/20 18:10
AのようにBとCをD	2024/01/20 18:10
AのようにBとC-D	2024/01/20 18:10
A-BのようなCでDはE	2024/01/20 18:10
AのようにB-C	2024/01/20 18:10
ちょうどAようにB	2024/01/20 18:10
ちょうどAようにB気色	2024/01/20 18:10
さながらAようにしかB得ない	2024/01/20 18:10
いわばAようにB	2024/01/20 18:10
AようにB	2024/01/20 18:10
Aように見えるB	2024/01/20 18:10
AようにしてB	2024/01/20 18:10
AのようにB	2024/01/20 18:10
AのようにBことである	2024/01/20 18:10
Aのように感ぜられるB	2024/01/20 18:10
Aのように見えていたのがB	2024/01/20 18:10
AのようにBをして	2024/01/20 18:10
AとBのようにC	2024/01/20 18:10
AでもあるようにB	2024/01/20 18:10
ちょうどAようにBがCばなるまい	2024/01/20 18:10
まるでAのようにBがC	2024/01/20 18:10
AようにBはC	2024/01/20 18:10
AようにB-C	2024/01/20 18:10
AのようにBがC	2024/01/20 18:10
AようにBがC-D	2024/01/20 18:10
AのようにBのC-D	2024/01/20 18:10
まるでAのようにBにすらC	2024/01/20 18:10
AのようにBをC	2024/01/20 18:10
AのようにBもCない	2024/01/20 18:10
AようにBをCでD	2024/01/20 18:10
AはB-Cのように思えた	2024/01/20 18:10
AはBをまるでCからDようにEからF	2024/01/20 18:10
AはBにはCのようにD	2024/01/20 18:10
AがBみたようになる	2024/01/20 18:10
AがまるでBのように見えて来たり	2024/01/20 18:10
AがBように感じた	2024/01/20 18:10
AがBように見える	2024/01/20 18:10
AがBのように	2024/01/20 18:10
AがBのように変わる	2024/01/20 18:10
AがBのようになる	2024/01/20 18:10
AがBのように聞こえる	2024/01/20 18:10
AがBのように見えた	2024/01/20 18:10
AがBのように見えて来た	2024/01/20 18:10
AがBのようだった	2024/01/20 18:10
AさえBように見えたのです	2024/01/20 18:10
AはBのようです	2024/01/20 18:10
AはBのようでした	2024/01/20 18:10
AはなにかBようで	2024/01/20 18:10
AはなにかBかのように見えた	2024/01/20 18:10
AはまるでBのようになり	2024/01/20 18:10
AはまるでBのようではないか	2024/01/20 18:10
AはとんとBのやうであつた	2024/01/20 18:10
AはBようである	2024/01/20 18:10
AはBように見えるにちがいなかった	2024/01/20 18:10
AはBようで御座いました	2024/01/20 18:10
AはBようだった	2024/01/20 18:10
AはBのようである	2024/01/20 18:10
AはBのようになってしまい	2024/01/20 18:10
AはBのように思われる	2024/01/20 18:10
AはBのように見える	2024/01/20 18:10
AはBのように見えた	2024/01/20 18:10
AはBのようではなかった	2024/01/20 18:10
AもむしろBのようにすら思われる	2024/01/20 18:10
AもBのように聞こえた	2024/01/20 18:10
AでなおBかのようにC	2024/01/20 18:10
AでBのようにC	2024/01/20 18:10
AのBのようなC	2024/01/20 18:10
AにもBのようなCが無い	2024/01/20 18:10
Aを見るとBようでC	2024/01/20 18:10
AをまるでBようにC	2024/01/20 18:10
AをBのようにC	2024/01/20 18:10
AをBのようにしてC	2024/01/20 18:10
AをBのようにCせた	2024/01/20 18:10
AをBのようにCせている	2024/01/20 18:10
AをBのようにCのだろう	2024/01/20 18:10
AがBのようにC	2024/01/20 18:10
AがBのようでC	2024/01/20 18:10
AがBかのようにC	2024/01/20 18:10
AはまるでBのようにC	2024/01/20 18:10
AはBのようにC	2024/01/20 18:10
AはBのようにCでなくては	2024/01/20 18:10
AはBと同じようにC	2024/01/20 18:10
AはBみたようにC	2024/01/20 18:10
AはBみたようにC	2024/01/20 18:10
AはとんとBか何ぞのようにC	2024/01/20 18:10
AはBようにC	2024/01/20 18:10
AはBのようにC	2024/01/20 18:10
AはBのようになってC	2024/01/20 18:10
AはBのようになってCている	2024/01/20 18:10
AはBのようにC-思っている	2024/01/20 18:10
AもBのようにC	2024/01/20 18:10
AもBようにC	2024/01/20 18:10
AもBのようにC	2024/01/20 18:10
AがBのようにCをD	2024/01/20 18:10
AがBのようにC-D	2024/01/20 18:10
AはBのようにC-DにE	2024/01/20 18:10
AがBのようにC-DをE	2024/01/20 18:10
AがBようにC-D	2024/01/20 18:10
AがBのようにCへD	2024/01/20 18:10
AがBのようにC-D	2024/01/20 18:10
AはあたかもBのようにC-Dであった	2024/01/20 18:10
AはBのように実にC-Dになったのである	2024/01/20 18:10
AはBのようにCとD	2024/01/20 18:10
AはBのようにC-D	2024/01/20 18:10
AはBのようにC-Dてしまう	2024/01/20 18:10
AはBのようにCなってDへEのである	2024/01/20 18:10
AはBのようにC-DのEだった	2024/01/20 18:10
AのBのようにC様	2024/01/20 18:10
AがBのようにCのを感じた	2024/01/20 18:10
AはBのようにC	2024/01/20 18:10
AはBようにC	2024/01/20 18:10
AはB-CのようにD	2024/01/20 18:10
AをあたかもBのようにC	2024/01/20 18:10
AをBのようにC	2024/01/20 18:10
AがちょうどBようにC	2024/01/20 18:10
AがちょうどBのようにCだけだった	2024/01/20 18:10
AがBようにC	2024/01/20 18:10
AがBのようにC	2024/01/20 18:10
AがBと同じようにC	2024/01/20 18:10
AはBようにC	2024/01/20 18:10
AはBのようにC	2024/01/20 18:10
AはBのようにCのである	2024/01/20 18:10
AがまるでBのようにCをD	2024/01/20 18:10
AがBのようにCへD-E	2024/01/20 18:10
AがまるでBのようにC-D	2024/01/20 18:10
AもBもCように思われるのです	2024/01/20 18:10
AがBをCのようにD	2024/01/20 18:10
AもBもCのようにD	2024/01/20 18:10
AにはBはCようにD-E	2024/01/20 18:10
AをBがCのようにD	2024/01/20 18:10
AのBがC-DのようにEない	2024/01/20 18:10
AとBはCとDのようにE	2024/01/20 18:10
AとBとはまるでCとDのようにE	2024/01/20 18:10
AはBをCのようにD	2024/01/20 18:10
AがBようにC	2024/01/20 18:10
AがBのようにC	2024/01/20 18:10
AはBようにC	2024/01/20 18:10
AようにB-C	2024/01/20 18:10
AはBのようになっている	2024/01/20 18:10
AはまるでBがCをDようにE	2024/01/20 18:10
AはBようにC	2024/01/20 18:10

Examples

「ランプはまるで独楽のように、勢いよく廻り始めた」	2019/08/21 16:42
「書物が夏の夕方に飛び交う蝙蝠のように宙へ舞上る」	2019/09/02 12:36
「石炭の火が、雨のように床の上へこぼれ飛んだ」	2019/08/22 11:24
「川は亜鉛板（とたんいた）のように、白く日を反射して」	2019/08/22 14:01
「陽気な太鼓の音、笛の音、三味線の音が虱のようにむず痒く刺している」	2021/08/07 13:28
「廻転を止められた独楽（こま）のようにぐるりと一つ大きな円をかきながら」	2019/08/22 14:12
「女のように優しい眉の間に」	2019/08/22 14:14
「風の柳のように室へ入り込んだ大噐氏」	2019/08/22 14:30
「太古から尽未来際まで大きな河の流が流れ通しているように雨は降り通していて」	2019/08/22 14:34
「常住不断の雨が降り通している中に自分が生涯が挿まれているものででもあるように降っている」	2019/08/22 14:42
「天地は、黒漆（こくしつ）のように黒い闇の中に音を立てている」	2019/08/22 14:43
「石の地蔵のように身じろぎもしないで、ポカンと立っていて」	2019/08/22 14:44
「赤ん坊をまるでぬす人からでもとりかえすように僕からひきはなした」	2019/08/22 17:37
「よだかは、まるで矢のようにそらをよこぎりました」	2019/09/20 17:15
「山焼けの火は、だんだん水のように流れてひろがり」	2020/11/13 16:26
「夜だかは矢のように、そっちへ飛んで行きました」	2019/08/23 11:54
「よだかはまるで鷲が熊を襲うときするように、ぶるっとからだをゆすって毛をさかだてました」	2019/08/23 12:03
「つくいきはふいごのようです」	2019/08/23 12:11
「寒さや霜がまるで剣のようによだかを刺しました」	2019/08/23 12:10
「顔色にも黒檀（こくたん）の様な艶が無い」	2019/08/23 12:16
「自分の鼻が踏みつけられたバナナ畑の蛙のように潰れていない」	2019/08/23 12:22
「その女の黒檀彫の古い神像のような美」	2019/08/23 12:23
「海盤車（ひとで）に襲いかかる大蛸の様な猛烈さで、彼女はア・バイの中に闖入した」	2019/08/23 12:24
「火花のように悪意の微粒子が家中に散乱した」	2019/08/23 12:37
「雷光のように悪意の微粒子が家中に散乱した」	2019/08/23 12:35
「毒のある花粉のように悪意の微粒子が家中に散乱した」	2019/08/23 12:36
「罵詈が綿の木の棘の様にチクチクと彼の皮膚を刺す」	2019/08/23 15:44
「人間は竹のように真直でなくっちゃ頼もしくない」	2019/08/23 15:48
「中学と師範とはどこの県下でも犬と猿のように仲がわるい」	2019/08/23 15:52
「はやてのように後ろから、追いついた」	2019/08/23 16:01
「大きな船から真白い煙が出て、今助けに行くぞ……というように、高い高い笛の音が聞こえて」	2019/08/23 16:08
「ホントのヤバン人のように裸体になってしまいました」	2019/08/23 16:10
「この島は天国のようでした」	2019/08/23 16:13
「残狼（おおかみ）のように崖を馳け降りて」	2019/08/23 16:16
「身体を石のように固ばらせながら」	2019/08/23 16:16
「離れ離れになって悶えている私たち二人の心を、窺視（うかがい）に来るかのように物怖ろしい」	2019/08/23 16:19
「太陽も、四方八方から私を包み殺そうとして来るように思われるのです」	2019/08/23 16:46
「太陽も、襲いかかって来るように思われる」	2019/08/23 16:46
「後家さんは、生娘のように真赤になった」	2019/08/23 16:51
「巡査は逃げるようにこの家を飛び出した」	2019/08/23 16:59
「若い男はタタキつけるように云った」	2019/08/23 16:58
「田舎町の全体が空ッポのようにヒッソリしていた」	2019/08/26 12:54
「若い主人はアヤツリのようにうなだれて」	2019/08/26 12:56
「巡査も逃げるように立ち去った」	2019/08/26 12:56
「チョンガレの古巣は物置みたように、枯れ松葉や、古材木が詰め込まれていた」	2019/08/26 12:58
「お八重の笑顔は、女神のように美しく無邪気であった」	2019/08/26 12:59
「八釜し屋の区長さんが主任みたようになって、手厳しく調べてみると」	2019/08/26 13:01
「お八重の姿が別人のように変っていたのに驚いた」	2019/09/23 18:20
「美しかった肉付きがスッカリ落ちこけて、骸骨のようになって仰臥していた」	2019/08/26 13:07
「全身をそり橋のように硬直させる」	2019/08/26 13:09
「『やっつけましたので……』と吐き出すように云って」	2019/08/26 13:10
「坑夫は毒気を抜かれたように口をポカンと開いた」	2019/08/26 13:12
「お加代というのは色が幽霊のように白くて」	2019/08/26 13:14
「兵隊さんというのは、活動役者のように優しい青年である」	2019/08/26 13:15
「幽霊のように痩せ細った西村さんのお母さん」	2019/08/26 13:20
「西村さんのお母さんが、まるで般若のようにスゴイ顔つきであった」	2019/08/26 13:22
「和尚の胴間声が雷のように響いて来た」	2019/08/26 13:23
「文作は身体中の血が一時に凍ったようにドキンとした」	2019/09/02 14:09
「切れるように冷たい土を両手で掻き拡げて」	2019/09/02 14:09
「文作は、頭が物に取り憑かれたようにガンガンと痛み出した」	2019/09/02 14:10
「ベースボールというものは、戦争みたように恐ろしい」	2019/09/02 14:12
「滝のように流るる汗」	2019/09/02 14:13
「火の付くように泣く子供」	2019/09/02 14:14
「別荘の中は殿様の御殿のように、立派な家具家財で飾ってある」	2019/09/02 14:15
「西洋人のようにヒョロ長い女」	2019/09/02 14:17
「蝉の声が降るように聞こえて来る」	2019/09/02 14:20
「うちの家内が吾が児のようにしていたもの」	2019/09/02 14:23
「ハヤテのように板の間に駈け上った」	2019/09/02 14:25
「赤い眼をまるで火が燃えるように動かしました」	2019/06/12 16:52
「死んだように眼をつぶって」	2019/09/23 18:26
「まるで別人を見るようにあの小娘を注視した」	2019/09/23 18:27
「保吉はあらゆる売文業者のように、目まぐるしい生活を営んでいる」	2019/04/28 22:50
「あるお嬢さんの記憶は、煙突から迸る火花のようにたちまちよみがえって来る」	2019/09/03 18:32
「銀鼠の靴下に踵の高い靴をはいた脚は鹿の脚のようにすらりとしている」	2019/04/28 23:03
「お嬢さんは通り過ぎた。日の光りを透かした雲のように………」	2019/09/20 17:30
「お嬢さんは通り過ぎた。花をつけた猫柳のように………」	2019/09/20 17:30
「蚤の食ったようにむず痒い」	2019/05/23 17:16
「黄金（きん）を敷いたように明るい」	2019/09/23 18:27
「彼等にとつては、空気の存在が見えないやうに、五位の存在も、眼を遮らないのであらう」	2019/05/23 17:25
「狐は、なぞへの斜面を、転げるやうにして、駈け下りる」	2019/05/23 18:10
「狐は、風のやうに走り出した」	2019/05/23 18:13
「五位は、呆れたやうに、口を開いて見せた」	2019/05/23 18:17
「乾からびた声が、凩（こがらし）のやうに、五位の骨に、応へる」	2019/05/23 18:21
「――こんな考へが、『こまつぶり』のやうに、ぐるぐる一つ所を廻つてゐる」	2019/05/28 20:25
「五位は、両手を蠅でも逐（お）ふやうに動かして」	2019/05/28 20:29
「飼主のない尨犬（むくいぬ）のやうに、朱雀大路をうろついて歩く孤独な彼」	2019/09/01 13:47
「大殿様と申しますと、まるで権者の再来のやうに尊み合ひました」	2019/05/28 20:41
「魔障にでも御遇ひになつたやうに、顔の色を変へて」	2019/05/29 16:47
「まるで卍のやうに、墨を飛ばした黒煙と金粉を煽つた火の粉とが、舞ひ狂つて居る」	2019/05/29 16:52
「人間が、大風に吹き散らされる落葉のやうに逃げ迷つてゐる」	2022/03/03 11:37
「蝙蝠のやうに逆（さかさま）になつた男」	2019/09/20 17:33
「夜のやうに戸を立て切つた中に、ぼんやりと灯をともしながら」	2019/06/10 21:40
「金物の黄金を星のやうに、ちらちら光らせてゐる」	2019/06/10 21:43
「焔煙を吸ひつけられたやうに眺めて居りました」	2019/06/10 21:49
「何か黒いものが、鞠のやうに躍りながら、車の中へとびこみました」	2019/06/10 21:52
「竹杖は忽ち竜のように、勢よく大空へ舞い上って」	2019/06/11 11:31
「杜子春は木の葉のように、空を漂って行きました」	2019/09/20 17:35
「閻魔大王の声は雷のように、階の上から響きました」	2019/09/03 18:54
「杜子春は唖（おし）のように黙っていました」	2019/06/11 11:54
「星が流れるように、森羅殿の前へ下りて来ました」	2019/09/20 17:35
「鞭は雨のように、馬の皮肉を打ち破る」	2019/06/11 12:00
「転ぶようにその側へ走りよると」	2019/09/23 18:28
「顔かたちが玉のやうに清らかであつた」	2019/09/20 17:36
「ろおれんぞは、声ざまも女のやうに優しかつた」	2019/06/12 20:42
「それが『ろおれんぞ』と睦じうするさまは、とんと鳩になづむ荒鷲のやうであつた」	2019/09/20 17:38
「それが『ろおれんぞ』と睦じうするさまは、『ればのん』山の檜に、葡萄かづらが纏ひついて、花咲いたやうであつた」	2019/09/20 17:40
「ろおれんぞは燕か何ぞのやうに、部屋を立つて行つてしまうた」	2019/09/20 17:42
「火の粉が雨のやうに降りかかる」	2019/06/12 20:51
「ろおれんぞが、天くだるやうに姿を現いた」	2019/06/12 20:54
「あたかも『はらいそ』の光を望んだやうに、『ろおれんぞ』の姿を見守られた」	2019/06/12 20:57
「奉教人衆は、風に吹かれる穂麦のやうに頭を垂れて」	2019/06/12 21:14
「主人は茹蛸のようになって帰って来た」	2019/06/12 21:57
「主人の顔を見て『まあ、まるで金太郎のようで。』と可笑そうに云った」	2019/06/17 00:33
「思い込んだことも、一ツ二ツと轄が脱けたり輪が脱れたりして車が亡くなって行くように、消ゆるに近づく」	2019/06/17 00:51
「人名や地名は林間の焚火の煙のように、逸し去っている」	2019/06/17 00:58
「山中に入って来た他国者をいじめでもするように襲った」	2019/06/19 11:34
「感謝の嬉し涙を溢らせているように、水を湛えている」	2019/06/19 12:14
「下駄の一ツが腹を出して死んだようにころがっていた」	2019/06/19 12:18
「くちばしを槍のようにして落ちて来ました」	2019/06/29 21:31
「二人のからだが雷のように鳴り」	2019/06/24 15:59
「二人は海の中に矢のように落ち込みました」	2019/09/20 17:42
「海の水もまるで硝子のように静まって」	2019/06/24 16:06
「竜巻は矢のように高く高くはせのぼりました」	2019/09/20 17:42
「竜巻は風のように海に帰って行きました」	2019/09/20 17:43
「顔は味噌をつけたようにまだらで」	2019/06/29 12:13
「南子夫人の姿が牡丹の花のように輝く」	2019/06/17 09:29
「清は、自分とおれの関係を封建時代の主従のように考えていた」	2019/09/05 15:21
「天麩羅事件を日露戦争のように触れちらかす」	2019/09/23 18:34
「黒い塊が導火線を這うように驀地（まっしぐら）にせりあがってきた」	2019/06/30 10:24
「動揺が、電波のように移っていった」	2019/06/30 10:24
「村全体が地底から響くように呻いた」	2019/06/30 10:24
「村そのものが埋葬のようにゆるぎだした」	2019/06/30 10:25
「彼は滑りすぎる車のように、実にだらしなく好機嫌になった」	2019/06/28 18:10
「生きるということは、ハアリキンの服のように限りない色彩に掩（おお）われているもの」	2019/06/28 18:17
「案山子のように退屈した農夫たち」	2019/06/30 10:27
「押し潰したように軒が垂れ」	2019/06/30 10:31
「格子や建具を、貧しいながら身だしなみのよい美女のように見せている」	2019/06/30 10:30
「光線は、身に沁みるように美しい」	2019/06/30 10:34
「柹（かき）の粒が、瞳のように光っている」	2019/06/30 10:35
「葉が、金粉のようにきらめきつつ水に落ちる」	2019/06/28 22:20
「果実は、琅玕の珠のように美しい」	2019/06/28 22:27
「梁や屋根裏が、塗りたてのコールターのように真っ黒くてらてら光っていた」	2019/07/01 16:50
「人間の足はその顔と同じように複雑な表情を持って」	2019/02/24 13:21
「八畳の座敷は燃えるように照った」	2019/03/07 01:11
「古の民が天地をピラミッドとスフィンクスとで飾ったように、清吉は人間の皮膚を自分の恋で彩ろうとする」	2019/03/07 01:29
「さす針、ぬく針の度毎に、自分の心が刺されるように感じた」	2019/03/07 01:50
「その瞳は夕月の光を増すように、だんだんと輝いて」	2019/03/07 01:46
「瀬の早い渓川のところどころに、澱んだ淵が出来るように、下町の雑沓に挟まりながら閑静な一郭（いっかく）が、なければなるまい」	2019/03/08 20:42
「パノラマの絵のように、表ばかりで裏のない景色」	2019/03/08 22:36
「私の神経は、刃の擦り切れたやすりのようにすっかり鈍って」	2019/07/01 22:06
「室内は大きな雪洞（ぼんぼり）のように明るかった」	2019/03/08 23:29
「ちょうど学校の教員室に掛っている地図のように、所嫌わずぶら下げて」	2019/07/01 22:07
「重い冷たい布が粘つくように肉体を包む」	2019/03/08 23:54
「甘皮を一枚張ったようにぱさぱさ乾いている顔」	2019/03/09 00:18
「歩くたびに腰巻の裾は、じゃれるように脚へ縺（もつ）れる」	2019/09/24 18:10
「芝居の弁天小僧のように、さまざまの罪を犯したなら」	2019/03/15 17:28
「眼つきも口つきも女のように動き」	2019/03/09 00:41
「女のように笑おうとする」	2019/03/09 00:43
「始めて接する物のように、珍しく奇妙であった」	2019/07/01 22:14
「廃頽した快感が古い葡萄酒の酔いのように魂をそそった」	2019/07/02 11:34
「顔のお白粉を腐らせるように漂って居た」	2019/03/07 18:05
「私の酔った頭は破れるように痛んだ」	2019/03/07 18:06
「渓底から沸き上る雲のように、階下の群衆の頭の上を浮動して居る煙草の烟」	2019/07/02 11:38
「無数の男が女の過去の生涯を鎖のように貫いて居る」	2019/03/09 05:03
「一人の男から他の男へと、胡蝶のように飛んで歩く」	2019/03/09 05:07
「川が軒と軒とを押し分けるように」	2019/02/26 17:36
「その竹へ、馬にでも乗るように跨りました」	2019/03/09 05:13
「空間の一ヶ所を穴ぼこのように視凝（みつ）めたり」	2019/07/02 11:42
「これは金言のように素晴らしい思いつきの言葉だった」	2019/03/09 05:19
「月の前の星のように果敢なく萎れてしまう」	2019/03/09 05:35
「手をちらちらと、魚のように泳がせている」	2019/03/09 05:36
「黒い大きい瞳は、二つの宝石のよう」	2019/03/09 05:44
「二三人の男が、敗走した兵士のように駈け出して行く」	2019/03/09 05:52
「薫りと体温が蒸すように罩（こも）っていた」	2019/07/02 11:57
「女は人魚のように擦り寄り」	2019/03/09 06:00
「白い両腕を二匹の生き物のように、だらりと卓上に匍（は）わせた」	2019/03/09 06:02
「遠い国の歌のしらべのように、私の胸に響いた」	2019/03/09 06:10
「さながら万事を打ち捨てて、私の前に魂を投げ出しているようであった」	2019/07/02 11:59
「犬が路上の匂いを嗅ぎつつ自分の棲み家へ帰るように」	2019/06/13 10:58
「さながら雲を掴むようにしか『言葉の純粋さ』について説明を施し得ない」	2019/06/13 10:52
「老人はギラギラした目でなめるように擦り寄ってきて」	2019/06/12 19:48
「私はその薄気味悪さを呪文のように覚えている」	2019/06/12 19:47
「母の人柄は怪物のようにわけが分らなく」	2019/06/10 15:03
「『紅楼夢』を私自身の現身のようにふと思う」	2019/06/10 15:01
「凩（こがらし）の吹く世の中を忘れたやうに歩いて行く」	2019/06/10 14:57
「身にしみるやうに冷々する」	2019/06/10 14:52
「まるで際限ない寒空でも望むやうに遠い所を見やつてゐる」	2019/06/10 14:49
「それはあたかも目に見えない毒物のやうに」	2019/06/10 14:47
「満足と悔恨とはまるで陰と日向のやうに」	2019/06/10 14:38
「喬（たかし）は青鷺のように昼は寝ていた」	2019/06/06 16:19
「影法師のように過ぎてゆく想念」	2019/06/06 16:18
「脹（は）れはネエヴルの尻のようである」	2019/06/06 16:17
「ある痕は、古い本が紙魚（しみ）に食い貫かれたあとのようになっている」	2019/09/08 11:44
「腫物はサボテンの花のようである」	2019/06/06 16:14
「釦の多いフロックコートを着たようである」	2019/06/06 16:13
「川水は簾（すだれ）のようになって落ちている」	2019/06/06 16:11
「鈴の音は身体の内部へ流れ入る溪流のように思えた」	2019/06/06 16:10
「鈴の音は澄み透った溪流のように思えた」	2019/09/03 17:52
「金毛の兎が遊んでいるように見える枯萱山（かれかれやま）」	2019/06/06 16:08
「山々の尾根が古い地球の骨のように見えて来た」	2019/06/06 16:07
「溪は尻っ尾のように細くなって」	2019/06/06 15:55
「その木の闇は大きな洞窟のように見える」	2019/06/06 15:54
「杉林がパノラマのように廻って」	2019/06/06 15:50
「木が幻燈のように光を浴びている」	2019/06/06 15:49
「港に舫（もや）った無数の廻船（かいせん）のように建て詰んだ」	2019/06/06 15:48
「ブールヴァールを歩く貴婦人のように悠々と歩く」	2019/06/03 16:07
「市役所の測量工夫のように辻から辻へ走ってゆく」	2019/06/03 16:05
「声は風の渡るように響いて来る」	2019/06/03 15:52
「絶えず揺れ動く一つのまぼろしを見るようである」	2019/06/03 15:51
「世間に住みつく根を失って浮草のように流れている」	2019/06/03 15:41
「白いシーツのように見えていた」	2019/06/01 10:22
「死んでなお霊気と化してその家に在るかのように」	2019/05/30 18:35
「屋根裏は迷路のように暗闇の奥へ曲りこんで」	2019/09/03 18:11
「私は物陰にかくれるようにひそんで」	2019/05/30 18:32
「ピュウピュウと悲鳴のように空の鳴る吹雪」	2019/05/30 18:31
「東京の小さな部屋が自分の部屋のようで」	2019/05/30 15:58
「野宿して乞食のように生きており」	2019/06/12 20:01
「犬のように逃げ隠れて」	2019/05/30 15:51
「路上の馬糞のように喘いでいる」	2019/05/30 15:48
「鳥の毛をむしったようにブツブツだらけ」	2019/09/03 18:03
「アカリが点いたのを見ると太陽が二十も三十も出て来たようで」	2019/05/30 15:25
「故郷の家の有様なぞが幻燈のように美しく」	2019/05/13 17:04
「色の黒い女で男のように笑うのでした」	2019/05/16 15:33
「お母様はお仕事の地獄に落ちて」	2019/04/12 14:32
「秀吉が花の中の小猿のように見えた」	2019/09/02 18:37
「弾丸も飢餓もむしろ太平楽のようにすら思われる」	2019/05/18 15:17
「三ツか四ツの小さな娘をねむらせるように額の髪の毛をなでてやる」	2019/05/18 15:20
「泥人形のくずれるように同胞たちがバタバタ倒れ」	2019/05/18 15:25
「女がまるで手先のように咒文に憑かれた鬼と化して」	2019/05/18 15:28
「生活自体が道ばたの馬糞のように踏みしだかれて」	2019/05/23 14:35
「まるで最も薄い一枚のガラスのように喜怒哀楽の微風にすら反響し」	2019/05/23 14:36
「この女はまるで俺の人形のようではないか」	2019/05/23 14:37
「寒気が彼の全身を石のようにかたまらせていた」	2019/05/23 14:39
「人間が焼鳥と同じようにあっちこっちに死んでいる」	2019/05/23 14:59
「ちょうど一皿の焼鳥のように盛られ並べられている」	2019/05/23 15:02
「声は一様につぶれ人間の声のようではなかった」	2019/05/26 11:34
「木彫の猫のように眼も動かさない」	2019/09/20 17:55
「静かな水が動いて写る影を乱したように流れ出した」	2019/05/27 16:10
「手拭に遠慮をするように、廻った」	2019/05/27 16:11
「髪は吹流しのように闇の中に尾を曳いた」	2019/05/28 13:12
「手が蒟蒻のように弱って」	2019/05/28 13:17
「わが心の水のように流れ去る」	2019/05/28 13:18
「蛙の跳ねるように飛びかかる」	2019/05/28 13:20
「河童はカンガルウのように腹に袋を持っています」	2019/05/28 13:21
「父親は電話でもかけるように母親の生殖器に口をつけ」	2019/09/03 18:27
「腹は水素瓦斯（ガス）を抜いた風船のように縮んでしまいました」	2019/09/06 10:56
「ちょうど蚊のようにやせた体」	2019/05/28 13:38
「気違いのように雄の河童を追いかけている雌の河童」	2019/05/28 13:40
「神鳴りのように響き渡ったのは『演奏禁止』という声です」	2019/05/28 13:41
「瀑（たき）のように流れ落ちるいろいろの本」	2019/05/28 13:44
「ピストルの音が一発空気をはね返すように響き渡りました」	2019/07/09 19:44
「怒鳴りつけるようにマッグに話しかけました」	2019/06/25 12:55
「高い塔や円屋根をながめた時、天に向かって伸びた無数の触手のように見えた」	2019/06/25 12:56
「せっかくの長老の言葉も古い比喩のように聞こえた」	2019/06/25 12:57
「幸福が漂っているように見えるのです」	2019/08/23 17:24
「僕は飛行機を見た子どものように飛び上がって喜びました」	2019/06/25 12:59
「桜は彼の目には一列の襤褸（ぼろ）のように憂鬱だつた」	2019/06/25 13:03
「盛り土の上には神経のように細ぼそと根を露はしてゐた」	2019/06/25 13:05
「彼女の顔は月の光の中にいるようだった」	2019/06/25 13:08
「丁度昔スウイフトの見た木末から枯れて来る立ち木のように」	2019/06/25 13:18
「総身（そうみ）に冷水を浴びせられたように、ぞっとしました」	2019/06/25 13:20
「夫は大きい鴉（からす）のように袖をひるがえして」	2019/06/25 13:21
「追われて来た人のように意外の時刻にひょいとあらわれ」	2019/06/27 21:02
「風のように立ち去ったりなんかして」	2019/06/27 21:03
「いわばおそろしい魔の淵にするすると吸い寄せられるように」	2019/06/27 21:07
「舞っているように身軽く立ち働き」	2019/06/27 21:12
「からだがアイスクリームのように溶けて流れてしまえばいい」	2019/06/27 21:09
「ルパンのように顔の上半分を覆いかくしている」	2019/06/27 21:11
「トランプの遊びのようにマイナスを全部あつめるとプラスに変るという事はこの世の道徳には起り得ない」	2019/06/28 15:50
「崖から剥ぎ取られたようにすっと落ちた」	2019/06/28 15:52
「枯葉が折々みぞれのように二人のからだへ降りかかった」	2019/06/28 15:53
「鮒はくるくると木の葉のように吸いこまれた」	2019/06/28 15:54
「次郎兵衛が馬のように暴れまわってくれたなら」	2019/06/26 10:45
「眼はだんだんと死魚の眼のように冷くかすみ」	2019/09/03 18:34
「腕をピストンのようにまっすぐに突きだして殴った」	2019/06/26 10:39
「腕が螺旋のようにきりきり食いいる」	2019/06/26 10:37
「火の粉が松の花粉のように噴出して」	2019/06/26 10:30
「黒煙が海坊主のようにのっそりあらわれ」	2019/06/26 10:28
「次郎兵衛のその有様は神様のように恐ろしかった」	2019/06/26 10:26
「狆の白い小さいからだがくるくると独楽のように廻って」	2019/06/30 14:12
「末っ子は家鴨のように三度ゆるく空気を掻くようにうごかして」	2019/06/30 14:16
「細長い両脚で空気を掻くようにうごかして」	2019/06/30 14:21
「野蛮なリズムのように感ぜられる太鼓の音」	2019/06/30 14:36
「嘘は酒とおなじようにだんだんと適量がふえて来る」	2019/06/30 14:42
「三郎は風のように生きる」	2019/06/30 14:47
「動き出すことの禁ぜられた沼のように淀んだところ」	2019/06/30 14:56
「草の葉のように揺れているもの」	2019/06/30 15:06
「自分の顔がまるで知らない人の顔のように見えて」	2019/08/27 17:14
「鏡の中の顔が消えてあぶり出しのようにまた現われたりする」	2019/08/27 17:13
「宙を踏んでいるように頼りない気持であった」	2019/08/27 17:10
「湯気が屏風のように立騰っている」	2019/08/27 18:46
「自分は高みの舞台で一人滑稽な芸当を一生懸命やっているように見える」	2019/06/30 16:31
「車の響きが彼等の凱歌のように聞える」	2019/08/27 18:52
「ごんごん胡麻は老婆の蓬髪のようになってしまった」	2019/08/30 11:17
「屏風のように立ち並んだ樫の木」	2019/08/30 11:42
「金魚の仔でもつまむようにしてそれを土管の口へ持って行くのである」	2019/08/30 11:23
「盲人のようにそとの風景を凝視（みつ）める」	2019/08/30 11:27
「悲しげに、遠い地平へ落ちてゆく入日を眺めているかのように見えた」	2019/09/24 18:17
「もやしのように蒼白い堯（たかし）の触手」	2019/08/30 11:36
「それは空気のなかでのように見えた」	2019/08/30 12:00
「エーテルのように風景に広がっている虚無」	2019/08/30 12:07
「鉛筆で光らせたように凍てはじめた」	2019/08/30 12:10
「陶器のように白い皮膚」	2019/08/30 12:11
「漣漪（さざなみ）のように起こっては消える微笑を眺めながら」	2019/08/30 16:50
「灰を落としたストーヴのように顔には一時鮮かな血がのぼった」	2019/08/30 16:54
「ものを言うたび口から蛙が跳び出すグリムお伽噺の娘のように」	2019/08/30 16:56
「病院の廊下のように長く続いた夜だった」	2019/10/03 16:52
「冬の日が窓のそとのまのあたりを幻燈のように写し出している」	2019/08/30 17:14
「花のたねは雨のようにこぼれていました」	2019/03/08 20:18
「ずうっと遠くの天の隅のあたりで、三角になってくるりくるりとうごいているように見えた」	2019/06/30 15:24
「からだはまるでへたへた風のようになり」	2019/09/01 13:20
「水が深いほど青く見えるように、天の川の底の深く遠いところほど星がたくさん集まって見え」	2019/06/30 15:35
「ばけもののように長くぼんやり後ろへ引いていたかげぼうし」	2019/09/01 13:26
「夫人は狂気のように繰り返すばかりである」	2019/09/20 16:10
「顔色がさっと紙のように白くなる」	2019/09/01 13:42
「獣のように突き出た口をしている」	2019/09/01 13:48
「豎牛の顔が、真黒な原始の混沌に根を生やした一個の物のように思われる」	2019/09/20 18:07
「廂（ひさし）が眼深に冠った帽子の廂のように」	2019/09/01 14:23
「電燈が驟雨のように浴びせかける絢爛」	2019/09/23 18:53
「私の頭はなにか凍ったようで」	2019/09/01 14:28
「十本の指が泡を噛んで進んでゆく波頭のように鍵盤に挑みかかっていた」	2019/09/01 14:32
「十本の指が戯れ合っている家畜のように鍵盤に挑みかかっていた」	2019/09/01 14:34
「あたかも夢のように思い浮かべた」	2019/09/23 18:55
「何を意味していたのか夢のようだった」	2019/09/01 14:44
「猫の耳は竹の子の皮のように表には絨毛が生えていて」	2019/09/01 14:49
「厚紙でサンドウィッチのように挟んだうえから」	2019/09/01 14:59
「鉤（かぎ）のように曲った鋭い爪」	2019/03/08 20:26
「匕首（あいくち）のように鋭い爪」	2019/03/08 20:27
「閃光のように了解した」	2019/09/23 18:56
「よく廻った独楽が完全な静止に澄むように」	2019/06/28 15:58
「音楽の上手な演奏がきまってなにかの幻覚を伴うように」	2019/06/28 15:56
「桜の根は貪婪（どんらん）な蛸のように」	2019/09/01 15:13
「水晶のような液が維管束のなかを夢のようにあがってゆく」	2019/09/01 15:22
「薄羽かげろうがアフロディットのように生まれて来て」	2019/09/23 18:56
「俺の心は悪鬼（あっき）のように憂鬱に渇いている」	2019/09/01 15:40

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