ex:a0234

「ホントのヤバン人のように裸体になってしまいました」

「ホントのヤバン人のように裸体になってしまいました」

Page Type Example
Example ID a0234
Author 夢野久作
Piece 「瓶詰地獄」
Reference 『夢野久作』
Pages in Reference 32

Text

しまいには、外衣も裏衣も、雨や、風や、岩角に破られてしまって、二人ともホントのヤバン人のように裸体になってしまいましたが、

Context Focus Standard Context
ホントのヤバン人 二人 のように裸体

Rhetoric
Semantics

Source Relation Target Pattern
1 蛮人 = 人間=民族

Grammar

 

Lexical Slots Conceptual Domain
A Source
B Elaboration

 

Preceding Morpheme Following Usage
2 [本当]の A の-性質・性格・状態
3 A の[ように] B の-「ようだ」「ごとし」で受ける場合
4 A [の]ように B 様-類似-連用形

Pragmatics

Category Effect
イメジャリー・イメージ (imagery) 服を失い、孤島に取り残され、文明から遠ざかった自分たちの姿を、文明化されていない存在である野蛮人によって誇張的に表現する。
古語・古語法 (archaism) 「野蛮人」という、現代では差別的とみなされる時代がかった表現が用いられている。

  • カタカナで「ヤバン」と書くことで、文明知を身につけていないという野蛮人の特徴が象徴的に表現されている。

最終更新: 2024/01/26 12:13 (外部編集)