ex:a1340

「私は物陰にかくれるようにひそんで」

「私は物陰にかくれるようにひそんで」

Page Type	Example
Example ID	a1340
Author	坂口安吾
Piece	「石の思い」
Reference	『坂口安吾』
Pages in Reference	89

Text

「この屋根裏は迷路のように暗闇の奥へ曲りこんでおり、私は物陰にかくれるようにひそんで、講談本を読み耽っていたのである。」

Context	Focus	Standard	Context
	かくれる	（ひそんで）

焦点とスタンダードの意味の類似性が高く、修辞性は低く感じられる。

Rhetoric

	Category
1	直喩・シミリ (simile)
2	挙例法・例証・範例 (example)

Semantics

	Source	Relation	Target	Pattern
1	隠れる	=	潜む	潜む=隠れる

Grammar

Construction	AはBにCようにD
Mapping Type	概念メタファー

　

Lexical Slots	Conceptual Domain
A	Elaboration
B	Elaboration
C	Source
D	Target

　

	Preceding	Morpheme	Following	Usage
1	A	は	D	は-既出のものに関する判断の主題
2	B	に	D	に-空間的な場所
3	C	ように	D	様-類似-連用形

Pragmatics

Category	Effect
挙例法・例証・範例 (example)	講談本を読むために屋根裏に潜んでいることについて、他者の視線から逃れるという点を卓立するために、「かくれる」という行為を例に出す。

用例一覧, 坂口安吾, 「石の思い」, 『坂口安吾』, 直喩・シミリ (simile), 挙例法・例証・範例 (example), 潜む=隠れる, 隠れる（かくれる）, 潜む（ひそむ）, AはBにCようにD, は-既出のものに関する判断の主題, に-空間的な場所, 様-類似-連用形, T-Komatsubara, T-Komatsubara, Y-Kasuga, R-Kikuchi

最終更新: 2024/01/26 12:13 (外部編集)