ex:a0252

「後家さんは、生娘のように真赤になった」

「後家さんは、生娘のように真赤になった」

Page Type Example
Example ID a0252
Author 夢野久作
Piece 「いなか、の、じけん」
Reference 『夢野久作全集第1』
Pages in Reference 48

Text

その時にやっと後家さんは、云い損ないに気が付いたらしく、生娘のように真赤になったが、やがて袖に顔を当てるとワーッと泣き出した。

Context Focus Standard Context
生娘 後家さん のように真赤になった

Rhetoric
Semantics

Source Relation Target Pattern
1 生娘 = 後家 妻=青年

Grammar

Construction AはBのようにC
Mapping Type 概念メタファー

 

Lexical Slots Conceptual Domain
A Target
B Source
C Elaboration

 

Preceding Morpheme Following Usage
1 A C は-既出のものに関する判断の主題
2 B の(ように) C の-「ようだ」「ごとし」で受ける場合
3 B (の)ように C 様-類似-連用形

Pragmatics

Category Effect
ユーモア (humour) 恥かしがる様子を生娘の持つ初心さによって表すと同時に、夫を失った後家を異性との関係を持たない処女と比することで、滑稽さが感じられる。
人物描写 (description of a character) 「高家さん」の顔の様子が生娘になぞらえることで描かれている。
対照法・対照 (antithesis) 後家を処女と比することで、対比的に滑稽さを生み出す。

最終更新: 2024/01/26 12:13 (外部編集)