「始めて接する物のように、珍しく奇妙であった」

「いつも見馴れて居る公園の夜の騒擾も、『秘密』を持って居る私の眼には、凡べてが新しかった。何処へ行っても、何を見ても、始めて接する物のように、珍しく奇妙であった。」

Context	Focus	Standard	Context
	始めて接する物	凡べて	珍しく奇妙であった

	Category
1	直喩・シミリ (simile)
2	主観化 (subjectification)
3	心理描写 (psychological-description)
4	誇張法 (hyperbole)

	Source	Relation	Target	Pattern

Construction	AのようにB
Mapping Type	概念メタファー

Lexical Slots	Conceptual Domain
A	Source
B	Elaboration

	Preceding	Morpheme	Following	Usage
1	A	の［ように］	B	の-「ようだ」「ごとし」で受ける場合
2	A	［の］ように	B	様-類似-連用形

Category	Effect
主観化 (subjectification)	女装をして外出することで普段とは大きく異なる気分となったということが、当人には外界の変化として感じられたという主観的な見えが描かれている。
心理描写 (psychological-description)	女装の結果として、外界がそれまでとは全く異なる相貌を呈しているように感じられるほど、普段とは心もちが大きく異なっている様子が描かれている。
誇張法 (hyperbole)	外界に存在する事物が普段とは全く異なる相貌を呈していたという主観的な見えを描くことにより、女装が当該人物の心情に与えた心理的影響の大きさに際立ちが与えられている。