ex:a2227

「漣漪(さざなみ)のように起こっては消える微笑を眺めながら」

「漣漪(さざなみ)のように起こっては消える微笑を眺めながら」

Page Type Example
Example ID a2227
Author 梶井基次郎
Piece 「冬の日」
Reference 『梶井基次郎』
Pages in Reference 311

Text

『彼女はきっと病床から脱け出して来たものに相違ない』 少女の面を絶えず漣漪(さざなみ)のように起こっては消える微笑を眺めながら堯はそう思った。

Context Focus Standard Context

Rhetoric
Semantics

Source Relation Target Pattern
1 = 微笑 笑顔=波

Grammar

Construction AのようにB-C
Mapping Type 概念メタファー

 

Lexical Slots Conceptual Domain
A Source
B Elaboration
C Target

 

Preceding Morpheme Following Usage
1 A の[ように] B の-「ようだ」「ごとし」で受ける場合
2 A [の]ように B 様-類似-連用形
3 B - C 統語関係

Pragmatics

Category Effect
イメジャリー・イメージ (imagery) さざ波という小規模で規則的な事象のイメージを喚起し、少女の微笑みについて、現れては消える間断性と微かさを想起させる。
人物描写 (description of a character) さざ波のイメージをつうじて、当該の「少女」の表情の移り変わりを描く。

最終更新: 2024/01/26 12:13 (外部編集)