ex:a1181

「影法師のように過ぎてゆく想念」

「影法師のように過ぎてゆく想念」

Page Type	Example
Example ID	a1181
Author	梶井基次郎
Piece	「ある心の風景」
Reference	『梶井基次郎』
Pages in Reference	280

Text

「そして夜、人びとが寝静まった頃この窓へ来てそとを眺めるのだった。深い霧のなかを影法師のように過ぎてゆく想念がだんだん分明になって来る。」

Context	Focus	Standard	Context
	影法師	（想念）

Rhetoric

	Category
1	直喩・シミリ (simile)
2	カテゴリー転換 (-)
3	明晰 (clarity)

Semantics

	Source	Relation	Target	Pattern
1	影法師	=	想念	感想=瑞光

Grammar

Construction	AのようにB-C
Mapping Type	概念メタファー

　

Lexical Slots	Conceptual Domain
A	Source
B	Elaboration
C	Target

　

	Preceding	Morpheme	Following	Usage
1	A	の［ように］	B	の-「ようだ」「ごとし」で受ける場合
2	A	［の］ように	B	様-類似-連用形
3	B	-	C	統語関係

Pragmatics

Category	Effect
カテゴリー転換 (-)	思考の捉えどころのなさを影という実体を欠く事象になぞらえる。
明晰 (clarity)	思考の捉えどころのなさを、影が捉えられないことを通じて具体的に描く。

用例一覧, 梶井基次郎, 「ある心の風景」, 『梶井基次郎』, 直喩・シミリ (simile), カテゴリー転換 (-), 明晰 (clarity), 感想=瑞光, 瑞光（ずいこう）, 感想（かんそう）, AのようにB-C, の-「ようだ」「ごとし」で受ける場合, 様-類似-連用形, 統語関係, A-Tamaru, T-Komatsubara, R-Kikuchi, R-Kikuchi

最終更新: 2024/01/26 12:13 (外部編集)