対義結合 (oxymoron) は、正反対の相容れない意味をもつ二つの語句を組み合わせて、なおかつ意味をなすような表現。

用例ページでは、コンテクストのなかで述べようとしている事柄をTarget、意味の衝突を引き起こす語が表す事柄をSourceとして、概念コントラストを記述する。

最も矛盾が明白である典型事例として、肯定と否定を結合する場合がある。典型的には、取り去っても文意は成立するような修飾語が、矛盾する意味を引き起こす。以下の例の「大きな」は大小の概念コントラストを喚起し、対義結合の修辞性を生み出す。

• 「隣り合って住んでいる大きな子供」

論理的に不整合、もしくは矛盾する二つの語句を巧みに結合し、その不整合や矛盾を立言することで、常識的な見方では捉えられないような現実を描写する、または示唆する (佐藤 et al. 2006: 469)。

• 『Silva Rhetoricae』で調べる
• 『ふき出しのレトリック』で調べる

逆説・パラドクス (paradox)は、一見すると矛盾するような主張でありながら、何らかの真理を述べている表現である。逆説の矛盾する感覚は、対義結合、すなわち、反対の意味をもつ語句を結合することによって起きることがあるが、そうでないこともある。