ex:a1766

「戦争の破壊の巨大な愛情がすべてを裁いてくれる」

「戦争の破壊の巨大な愛情がすべてを裁いてくれる」

Page Type Example
Example ID a1766
Author 坂口安吾
Piece 「白痴」
Reference 『坂口安吾』
Pages in Reference 290

Text

米軍が上陸し、天地にあらゆる破壊が起り、その戦争の破壊の巨大な愛情が、すべてを裁いてくれるだろう。

Context Focus Standard Context
戦争の破壊 愛情 ()

Rhetoric
Semantics

Source Relation Target Pattern
1 愛情 ←→ 破壊 愛<-->破壊

Grammar

Construction
Mapping Type

 

Lexical Slots Conceptual Domain

 

Preceding Morpheme Following Usage

Pragmatics

Category Effect
逆説・パラドクス (paradox) 「破壊」という対象を否定する行為と「愛情」という対象を肯定する概念を同一視させることにより矛盾が生じており、両者についての新たな解釈を読者に要請している。
殊句 (-) 「破壊」と「愛情」という通常は矛盾しあう概念を同一視させることで、読者の注意をひく。

最終更新: 2024/01/26 12:13 (外部編集)