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推量構文
以前のリビジョンの文書です
推量構文
Description
推量構文は、2つの事態間の主観的な因果関係を表現する換喩志向構文である。(1) のように、比喩的な修飾節が主観的な原因事態を表し、主節が主観的な結果事態を表すものがある。逆に、(2) のように、比喩的な修飾節が主観的な予想結果の事態を表し、主節がその原因を表す(“これほど冷たいから、冷たさのせいできっと手が切れてしまうだろう”)ものもある。
推量構文は、基本的に2つの事態の時間的換喩関係を表す。この意味で、推量構文は転喩 (metalepsis)に深く関係する。ただし、(3) のように、ある存在(=低い声)が、何らかの事態を推測する手がかりになることを示すような場合もあり、常に転喩的であるとは一概には言えない。
- (3) 「あたりをはばかるような低い声」
これらの表現は、「ようだ」などの形式が用いられているという点で直喩・シミリ (simile)的であるが、従来の想定のように、隠喩を明示するという機能をもつわけではない。
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Examples
最終更新: 2019/09/26 16:31