ex:a2326

「羽毛は金の如く」

「羽毛は金の如く」

Page Type Example
Example ID a2326
Author 中島敦
Piece 「盈虚」
Reference 『中島敦』
Pages in Reference 277

Text

殊に、魯の一貴人から購め得た一羽の如き、羽毛はの如く距は鉄の如く、高冠昂尾、誠に稀に見る逸物である。

Context Focus Standard Context
羽毛

Rhetoric
Semantics

Source Relation Target Pattern
1 = 羽毛 羽毛=金

Grammar

Construction AはBのごとくC-D
Mapping Type 概念メタファー

 

Lexical Slots Conceptual Domain
A Target
B Source
C Elaboration
D Target

 

Preceding Morpheme Following Usage
1 A D は-既出のものに関する判断の主題
2 B の[ごとく] C の-「ようだ」「ごとし」で受ける場合
3 B [の]ごとく C ごとし-類似-連用形
4 C - D 統語関係

  • 「誠に稀に見る」をCとし、「逸物」をDとした。

Pragmatics

Category Effect
イメジャリー・イメージ (imagery) 硬質さの代表である金属の金を引き合いに出すことで、闘鶏用の雄鶏の羽の硬さや質感を想起させる。
評価 (evaluation) 金という高価な事物になぞらえることで、当該の雄鶏の貴重さを示す。
描写 (description) 金の硬さや高価さを引き合いに出し、当該の雄鶏の姿や価値を描く。

最終更新: 2024/01/26 12:13 (外部編集)