ex:a0817

「余は影のごとく忍び出た」

「余は影のごとく忍び出た」

Page Type Example
Example ID a0817
Author 坂口安吾
Piece 「風博士」
Reference 『坂口安吾』
Pages in Reference 15

Text

余は躍る胸に鬘(かつら)をひそめて、再びのごとく忍び出たのである。

Context Focus Standard Context
忍び出た

Rhetoric
Semantics

Source Relation Target Pattern
1 = 我=瑞光

Grammar

Construction AはBのごとくC
Mapping Type 概念メタファー

 

Lexical Slots Conceptual Domain
A Target
B Source
C Elaboration

 

Preceding Morpheme Following Usage
1 A C は-既出のものに関する判断の主題
2 B の[ごとく] C の-「ようだ」「ごとし」で受ける場合
3 B [の]ごとく C ごとし-類似-連用形

Pragmatics

Category Effect
イメジャリー・イメージ (imagery) 実体を持たず目立たない影を引き合いにだすことで、忍び出る際の目立たなさや音の無さが想起される。
過小誇張 (meiosis) 実体のない影になぞらえることで、忍び出る際の存在感が極めて薄くなっていたという印象を与える。

最終更新: 2024/01/26 12:13 (外部編集)