ex:a0708
          「洛陽といえば、まるで画のような美しさ」
「洛陽といえば、まるで画のような美しさ」
| Page Type | Example | 
|---|---|
| Example ID | a0708 | 
| Author | 芥川龍之介 | 
| Piece | 「杜子春」 | 
| Reference | 『芥川龍之介』 | 
| Pages in Reference | 166 | 
Text
「何しろその頃洛陽といえば、天下に並ぶもののない、繁昌を極めた都ですから、往来にはまだしっきりなく、人や車が通っていました。門一ぱいに当っている、油のような夕日の光の中に、老人のかぶった紗の帽子や、土耳古の女の金の耳環や、白馬に飾った色糸の手綱が、絶えず流れて行く容子は、まるで画のような美しさです。」
| Context | Focus | Standard | Context | 
|---|---|---|---|
| 画 | 洛陽 | 美しさ | 
Rhetoric
Semantics
Grammar
| Construction | AはまるでBのようなC | 
|---|---|
| Mapping Type | 概念メタファー | 
| Lexical Slots | Conceptual Domain | 
|---|---|
| A | Target | 
| B | Source | 
| C | Elaboration | 
| Preceding | Morpheme | Following | Usage | |
|---|---|---|---|---|
| 1 | A | は[まるで] | C | は-既出のものに関する判断の主題 | 
| 2 | A | [は]まるで | C | ちょうど(ちょうど) | 
| 3 | B | の[ような] | C | の-「ようだ」「ごとし」で受ける場合 | 
| 4 | B | [の]ような | C | 様-類似-連体形 | 
Pragmatics
| Category | Effect | 
|---|---|
| 過大誇張 (auxesis) | 現実ではなく、かつ美しさを有する絵画になぞらえることで、外国の文物や美しい物が溢れた洛陽に、この世のものと思えないほどの絢爛さが感じられる。 | 
| イメジャリー・イメージ (imagery) | 絢爛な洛陽に、一枚の絵画と見紛うほどの完成された美しさが感じられる。 | 
| 風景描写 (scene-description) | 芸術作品である絵画が典型的に備える美しさを参照させることで、洛陽に認められた絢爛さを描いている。 | 
最終更新: 2024/01/26 12:13 (外部編集)
       
