ex:a0610

「両岸の山は右が迫って来たり左が迫って来たり」

「両岸の山は右が迫って来たり左が迫って来たり」

Page Type Example
Example ID a0610
Author 幸田露伴
Piece 「観画談」
Reference 『幸田露伴』
Pages in Reference 105

Text

路(みち)は可なりの大さの渓に沿って上って行くのであった。両岸の山は或時は右が遠ざかったり左が遠ざかったり、また或時は右が迫って来たり左が迫って来たり、時に両方が迫って来て、一水遥に遠く巨巌(きょがん)の下に白泡を立てて沸(たぎ)り流れたりした。

Context Focus Standard Context
両岸の山は 迫って来たり (近くに見えたり)

  • 山中の道を行く様子を描写している。

Rhetoric
Semantics

Source Relation Target Pattern

Grammar

Construction
Mapping Type

 

Lexical Slots Conceptual Domain

 

Preceding Morpheme Following Usage

Pragmatics

Category Effect
主観化 (subjectification) 自らが移動して山に近づいたり遠ざかったりする経験を、山が移動しているかのように投影して表現している。

最終更新: 2024/01/26 12:13 (外部編集)