ex:a0077

「首を濶(ひろ)い肩の上にすげ込んだようにして」

「首を濶(ひろ)い肩の上にすげ込んだようにして」

Page Type Example
Example ID a0077
Author 幸田露伴
Piece 「観画談」
Reference 『幸田露伴』
Pages in Reference 112

Text

そしてその割合に小さくて素敵に堅そうな首を、発達の好い丸々と肥(ふと)った豚のような濶(ひろ)い肩の上にシッカリすげ込んだようにして、ヒョロヒョロと風の柳のように室へ入り込んだ大噐氏に対って、一刀をピタリと片身青眼に擬(つ)けたという工合に手丈夫な視線を投げかけた。

Context Focus Standard Context
首を…肩の上にシッカリ すげ込んだ (付いた)

Rhetoric
Semantics

Source Relation Target Pattern
1 すげる > 付く すげる>付く

Grammar

Construction
Mapping Type

 

Lexical Slots Conceptual Domain

 

Preceding Morpheme Following Usage

Pragmatics

Category Effect
擬物法・結晶法 (hypostatization) 太っているため、首が肩周辺の肉に埋もれているような状態であることを、肉に首を嵌め込んだとして表すことで、嵌め込むことの持つ二物の密着性などを想起する。

最終更新: 2024/01/26 12:13 (外部編集)