ex:a2401

「人びとが席に帰って、元のところへもとの頭が並んでしまう」

以前のリビジョンの文書です


lv5-「人びとが席に帰って、元のところへもとの頭が並んでしまう」

Example ID a2401
Category 換喩・メトニミー (metonymy)
Text

「休憩の時間を残しながら席に帰った私は、すいた会場のなかに残っている女の人の顔などをぼんやり見たりしながら、心がやっと少しずつ寛解して来たのを覚えていた。しかしやがてベルが鳴り、人びとが席に帰って、元のところへもとのが並んでしまうと、それも私にはわからなくなってしまうのだった。」(梶井基次郎「器楽的幻覚」: 32)

Context Focus Standard Context
元のところへもとの (人) が並んでしまう
Conceptual Mappings
Source Relation Target Pattern
> 頭部>人間
Figurative Construction
Construction
Mapping Schema
Functional Type
Rhetorical Effects
  • effect 座席からはみだしている頭の部分しか見えない登場人物の視界を表しており、臨場感をだしている。
最終更新: 2019/09/04 18:05