ex:a2392

「ひっそりと紡錘形の身体の中へ吸収して」

「ひっそりと紡錘形の身体の中へ吸収して」

Page Type Example
Example ID a2392
Author 梶井基次郎
Piece 「檸檬」
Reference 『梶井基次郎』
Pages in Reference 20

Text

見わたすと、その檸檬の色彩はガチャガチャした色の階調をひっそりと紡錘形の身体の中へ吸収してしまって、カーンと冴えかえっていた。

Context Focus Standard Context
紡錘形の 身体 (果実)

Rhetoric
Semantics

Source Relation Target Pattern
1 = 実=体

Grammar

Construction
Mapping Type

 

Lexical Slots Conceptual Domain

 

Preceding Morpheme Following Usage

Pragmatics

Category Effect
擬人法 (personification) レモンの実が、あたかも人間や動物の身体のような生理機能を果たす器官をもっているかのように表現する。
描写 (description) 周囲を包む風景のなかで檸檬が生身の際立ちをもって見えたという印象が表現されている。

最終更新: 2024/01/26 12:13 (外部編集)