ex:a2369

「レモンエロウの絵具をチューブから搾り出して固めたようなあの単純な色」

「レモンエロウの絵具をチューブから搾り出して固めたようなあの単純な色」

Page Type Example
Example ID a2369
Author 梶井基次郎
Piece 「檸檬」
Reference 『梶井基次郎』
Pages in Reference 16

Text

いったい私はあの檸檬が好きだ。レモンエロウの絵具をチューブから搾り出して固めたようなあの単純な色も、それからあの丈の詰まった紡錘形の恰好も。

Context Focus Standard Context
レモンエロウの絵具をチューブから搾り出して固めた (単純な)

Rhetoric
Semantics

Source Relation Target Pattern
1 絵の具 = レモン 柑橘=顔料

Grammar

Construction AようなB-C
Mapping Type 概念メタファー

 

Lexical Slots Conceptual Domain
A Source
B Elaboration
C Target

 

Preceding Morpheme Following Usage
1 A ような C 様-類似-連体形
2 B - C 統語関係

Pragmatics

Category Effect
描写 (description) 檸檬の色彩を絵具のイメージを用いて描写する。
イメジャリー・イメージ (imagery) レモンの単色的な色味や単純な形状を、チューブからそのまま出した絵の具の混じりけの無い単色に近くかつ紡錘形であるという性質に比することで表現する。

最終更新: 2024/01/26 12:13 (外部編集)