ex:a2303

「淫婦刺殺という義挙」

「淫婦刺殺という義挙」

Page Type Example
Example ID a2303
Author 中島敦
Piece 「盈虚」
Reference 『中島敦』
Pages in Reference 266

Text

宋に奔(はし)り、続いて晋(しん)に逃れた太子※※(かいかい)は、人毎に語って言った。淫婦刺殺という折角の義挙も臆病な莫迦者の裏切によって失敗したと。之(これ)も矢張衛から出奔した戯陽速が此の言葉を伝え聞いて、斯(こ)う酬いた。とんでもない。こちらの方こそ、すんでの事に太子に裏切られる所だったのだ。太子は私を脅して、自分の義母を殺させようとした。承知しなければ屹度(きっと)私が殺されたに違いないし、もし夫人を巧く殺せたら、今度は必ず其の罪をなすりつけられるに決っている。私が太子の言を承諾して、しかも実行しなかったのは、深謀遠慮の結果なのだと。

Context Focus Standard Context
淫婦 (南子) 刺殺

  • 先行文脈に「父・霊公の夫人(といっても太子の母ではない)南子(なんし)は宋の国から来ている。容色よりも寧(むし)ろ其(そ)の才気で以てすっかり霊公をまるめ込んでいるのだが、此の夫人が最近霊公に勧め、宋から公子朝という者を呼んで衛の大夫に任じさせた。」とあり、また「太子の視線を辿り、室の一隅に怪しい者の潜んでいるを知ると、夫人は悲鳴を挙げて奥へ跳び込んだ。其の声に驚いて霊公が出て来る。夫人の手を執って落着けようとするが、夫人は唯狂気のように「太子が妾(わたし)を殺します。太子が妾を殺します」と繰返すばかりである。霊公は兵を召して太子を討たせようとする。其の時分には太子も刺客も疾(と)うに都を遠く逃げ出していた。」とある。

Rhetoric
Semantics

Source Relation Target Pattern
1 淫婦 > 彼女 売春婦>彼

Grammar

Construction
Mapping Type

 

Lexical Slots Conceptual Domain

 

Preceding Morpheme Following Usage

Pragmatics
最終更新: 2024/01/26 12:13 (外部編集)