ex:a2219

「日光に撒かれた虻(あぶ)の光点が忙しく行き交うていた」

以前のリビジョンの文書です


lv5-「日光に撒かれた虻(あぶ)の光点が忙しく行き交うていた」

Example ID a2219
Category 換喩・メトニミー (metonymy)
Text

「彼は細い坂を緩りゆっくり登った。山茶花(さざんか)の花ややつでの花が咲いていた。堯は十二月になっても蝶(ちょう)がいるのに驚いた。それの飛んで行った方角には日光に撒かれた虻(あぶ)の光点が忙しく行き交うていた。」(梶井基次郎「冬の日」: 305)

Context Focus Standard Context
虹の 光点 が忙しく行き交うていた
  • 日光に照らされて光っている虻(あぶ)の動きを表現している。
Conceptual Mappings
Source Relation Target Pattern
光点 > あぶ 光>朝焼け
Figurative Construction
Construction TのS
Mapping Schema Source > Target ← Frame
Functional Type 逆行写像構文
Rhetorical Effects
  • 遠視的 あぶの個体がそれぞれはっきりと見えるわけではなく、光っていることが分かるという程度の登場人物の視界を表現することで、臨場感をだす。
最終更新: 2019/09/20 16:04