ex:a2216
「笹鳴きは口の音に迷わされてはいるが」
以前のリビジョンの文書です
lv5-「笹鳴きは口の音に迷わされてはいるが」
| Example ID | a2216 |
|---|---|
| Category | 換喩・メトニミー (metonymy) |
Text
「ジュッ、ジュッ、堯は鎌首をもたげて、口でその啼き声を模まねながら、小鳥の様子を見ていた。――彼は自家うちでカナリヤを飼っていたことがある。美しい午前の日光が葉をこぼれている。笹鳴きは口の音に迷わされてはいるが、そんな場合のカナリヤなどのように、機微な感情は現わさなかった。」(梶井基次郎「冬の日」: 304)
| Context | Focus | Standard | Context |
|---|---|---|---|
| 笹鳴き | (ウグイス) |
- 「笹鳴き」は、冬に、鶯の鳴き声がまだ調わず、舌鼓を打つように鳴くこと。
Conceptual Mappings
Figurative Construction
| Construction | |
|---|---|
| Mapping Schema | |
| Functional Type |
Rhetorical Effects
- effect 鶯の本物の鳴き声である笹鳴きと、鳴き声を真似ている人間の口の音とを対比する。
最終更新: 2019/09/08 11:56
