ex:a2202

「枯葉が骸骨の踊りを鳴らした」

「枯葉が骸骨の踊りを鳴らした」

Page Type	Example
Example ID	a2202
Author	梶井基次郎
Piece	「冬の日」
Reference	『梶井基次郎』
Pages in Reference	299

Text

「容貌をかえた低地にはカサコソと枯葉が骸骨の踊りを鳴らした。」

Context	Focus	Standard	Context
	踊り	（カサコソという音）

枯れ葉を骸骨に見立て、骸骨が踊りを踊ったらこういう音がするだろうという程の意味か。

Rhetoric

	Category
1	換喩・メトニミー (metonymy)
2	省略法・省略 (ellipsis)
3	共感覚表現・共感覚的比喩 (synesthesia)

Semantics

	Source	Relation	Target	Pattern
1	踊り	>	音	舞踊>音

「踊りを鳴らす」というコロケーションから、踊り>音の換喩と解釈できる。「枯葉が骸骨の踊りを鳴らした」も参照。

Grammar

Construction
Mapping Type

　

Lexical Slots	Conceptual Domain

　

	Preceding	Morpheme	Following	Usage

Pragmatics

Category	Effect
省略法・省略 (ellipsis)	骸骨が踊りを踊ったら鳴る音というと冗長なので、短縮している。
共感覚表現・共感覚的比喩 (synesthesia)	木の葉の鳴らす音を、踊りという視覚的な表現で暗示している。

用例一覧, 梶井基次郎, 「冬の日」, 『梶井基次郎』, 換喩・メトニミー (metonymy), 省略法・省略 (ellipsis), 共感覚表現・共感覚的比喩 (synesthesia), 舞踊>音, 舞踊（ぶよう）, 音（おと）, A-Tamaru, K-Kambara, T-Komatsubara, N-Komatsubara, T-Komatsubara

最終更新: 2024/01/26 12:13 (外部編集)