ex:a1906

「風船の皮がたちまちしゅっという音と共に収縮したと一般の吐血」

以前のリビジョンの文書です


lv1-「風船の皮がたちまちしゅっという音と共に収縮したと一般の吐血」

Example ID a1906
Category 隠喩・メタファー (metaphor)
Text

「ただ驚ろかれたのは身体の変化である。騒動のあった明(あく)る朝、何かの必要に促がされて、肋(あばら)の左右に横たえた手を、顔の所まで持って来(き)ようとすると、急に持主でも変ったように、自分の腕ながらまるで動かなかった。(…)後から考えて見て、あれは全く護謨風船(ゴムふうせん)に穴が開あいて、その穴から空気が一度に走り出したため、風船の皮がたちまちしゅっという音と共に収縮したと一般の吐血だから、それでああ身体に応(こた)えたのだろうと判断した。それにしても風船はただ縮(ちぢ)まるだけである。不幸にして余の皮は血液のほかに大きな長い骨をたくさんに包んでいた。」(夏目漱石「思い出すことなど」: 386)

Context Focus Standard Context
護謨風船(ゴムふうせん)に穴が開あいて、その穴から空気が一度に走り出したため、風船の皮がたちまちしゅっという音と共に収縮した () 吐血
  • 「収縮したと一般の吐血」の文意不明。(底本を要確認)
Conceptual Mappings
Source Relation Target Pattern
風船 = metaphor
空気 = metaphor
Figurative Construction
Construction
Mapping Schema
Functional Type
Rhetorical Effects
最終更新: 2019/08/22 18:41