ex:a1743
「まったく焼鳥と同じことだ」
以前のリビジョンの文書です
lv3-「まったく焼鳥と同じことだ」
| Example ID | a1743 |
|---|---|
| Category | 直喩・シミリ (simile) |
Text
「三月十日の大空襲の焼跡もまだ吹きあげる煙をくぐって伊沢は当もなく歩いていた。人間が焼鳥と同じようにあっちこっちに死んでいる。ひとかたまりに死んでいる。まったく焼鳥と同じことだ。怖くもなければ、汚くもない。」(坂口安吾「白痴」: 275)
| Context | Focus | Standard | Context |
|---|---|---|---|
| 焼鳥 | (人間) |
- 同一ページに同じ表現がある。焼鳥のもつ特性のうち、写像されるのは「怖くない」「汚くない」という部分。「焼鳥」という媒体を選ぶ理由は、この特性を浮き彫りにすると同時に、戦跡で日常生活のうちの食事場面を引き合うに出すことのギャップを生み出すためか。
Conceptual Mappings
| Source | Relation | Target | Pattern |
|---|---|---|---|
| 焼き鳥 | = | 人間 | 怖くもなければ、汚くもない |
Figurative Constructions
| Construction | 隠喩性構文 |
|---|---|
| Structure | まったく…と同じことだ |
| Function | Source() = Target() ← Ground() |
Rhetorical Effects
最終更新: 2019/08/01 14:39 (外部編集)
