ex:a1636
「古風の人形か能面のような美しい顔立ち」
以前のリビジョンの文書です
lv1-「古風の人形か能面のような美しい顔立ち」
Example ID | a1636 |
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Category | 直喩・シミリ (simile) |
Text
「気違いは風采堂々たる好男子であり、白痴の女房はこれも然るべき家柄の然るべき娘のような品の良さで、眼の細々とうっとうしい、瓜実顔の古風の人形か能面のような美しい顔立ちで、二人並べて眺めただけでは、美男美女、それも相当教養深遠な好一対としか見受けられない。」(坂口安吾「白痴」: 250)
Context | Focus | Standard | Context |
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古風の人形か能面 | (白痴の女房) |
- 喩えるものを2つ並列する。前者では「瓜実顔の」と修飾部が顔をハイライトし、後者では「能面」という比喩の媒体が顔をハイライトしている。
Conceptual Mappings
Source | Relation | Target | Pattern |
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人形 | = | 女房 | 人=人形、人の顔=能面 |
能面 | = | 顔 | 人=人形、人の顔=能面 |
Figurative Constructions
Construction | 隠喩性構文 |
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Structure | か…のような |
Function | Source() = Target() ← Ground() |
Rhetorical Effects
最終更新: 2019/08/01 14:38 (外部編集)