ex:a1523

「智積院の屏風ときては、あの前に坐った秀吉が花の中の小猿のように見えた」

以前のリビジョンの文書です


lv5-「智積院の屏風ときては、あの前に坐った秀吉が花の中の小猿のように見えた」

Example ID a1523
Category 換喩・メトニミー (metonymy)
Text

「秀吉自身は工人ではなく、各々の個性を生かした筈なのに、彼の命じた芸術には、実に一貫した性格があるのである。それは人工の極致、最大の豪奢ということであり、その軌道にある限りは清濁合せ呑むの概(がい)がある。城を築けば、途方もない大きな石を持ってくる。三十三間堂の塀ときては塀の中の巨人であるし、智積院の屏風ときては、あの前に坐った秀吉がの中の小猿のように見えたであろう。」(坂口安吾「日本文化私観」: 196)

Context Focus Standard Context
(智積院の屏風)
Conceptual Mappings
Source Relation Target Pattern
> びょうぶ 花>つい立て
Figurative Construction
Construction
Mapping Schema
Functional Type
Rhetorical Effects
  • effect 屏風と秀吉という現実の関係ではなく、屏風に描かれている絵の世界についての表現になる。
最終更新: 2019/09/06 20:58