ex:a1476

「チベット語を吸いて帰れり」

「チベット語を吸いて帰れり」

Page Type Example
Example ID a1476
Author 坂口安吾
Piece 「勉強記」
Reference 『坂口安吾』
Pages in Reference 150

Text

外は晴れたる日なりき今日も亦チベット語を吸いて帰れり

Context Focus Standard Context
チベット語 (チベット語の先生のおならが充満した教室の空気) を吸いて

  • 同じページに「ところが彼はこの時俄かにこの世には散文によっては表明しきれない何物かが在ることを痛切に知ったのである。すなわちチベット語と屁の交るところの結果の如き、これは散文の能力によっては如何とも表明することが不可能ではないか。」とある。チベット語>屁の換喩が、散文的ではなく、詩的であると述べられている。

Rhetoric
Semantics

Source Relation Target Pattern
1 チベット語 > 空気 日本語>空気

Grammar

Construction
Mapping Type

 

Lexical Slots Conceptual Domain

 

Preceding Morpheme Following Usage

Pragmatics

Category Effect
異例結合 (-) 言語が吸うというのは、字義通りには意味をなさない表現である。
ユーモア (humour) 通常は結びつくことがない概念を結びつけることでおかしみを生じさせている。
兼用法・異義兼用 (syllepsis) 学ぶことを吸収するという場合があり、多重的な意味を持たせている。

最終更新: 2024/01/26 12:13 (外部編集)