ex:a1159

「彼一人が車輪になって」

「彼一人が車輪になって」

Page Type Example
Example ID a1159
Author 芥川龍之介
Piece 「枯野抄」
Reference 『芥川龍之介』
Pages in Reference 298

Text

之道(しどう)に頼みこんで手伝ひの周旋を引き受けさせるやら、住吉大明神へ人を立てて病気本復を祈らせるやら、あるいはまた花屋仁左衛門に相談して調度類の買入れをして貰ふやら、ほとんど彼一人が車輪になって、万事万端の世話を焼いた。

Context Focus Standard Context
彼一人が 車輪になって (動き回って)

Rhetoric
Semantics

Source Relation Target Pattern
1 車輪 = 人間 人間=車

Grammar

Construction
Mapping Type

 

Lexical Slots Conceptual Domain

 

Preceding Morpheme Following Usage

Pragmatics

Category Effect
擬物法・結晶法 (hypostatization) 車を前進させる実質的本体としての車輪になぞらえることで、種々の手配を行って事を進行させていく役割を実質的に担っていたのは「彼」だけだったということが表現されている。車輪が回転するイメージが、世話を焼く「彼」の働く姿に重ね合わせられる。
列挙法・列挙・列叙 (enumeration) ~やら、~やら、~やら、と世話の内容を列挙することで、彼が隅々まで気を配って働いたことが強調される。

最終更新: 2024/01/26 12:13 (外部編集)