ex:a1105

「心臓を展(ひら)くことを拒む」

以前のリビジョンの文書です


lv5-「心臓を展(ひら)くことを拒む」

Example ID a1105
Category 換喩・メトニミー (metonymy)
Text

「ファルスの作者というものは、決して誰にも(無論自分自身にも——)同情なんかしようとはしないものだ。頑(がん)として、木像のごとく木杭(きぐい)のごとく、電信柱のごとく断じて心臓を展(ひら)くことを拒むものである。そして、このおよそ有(あら)ゆる物への冷酷な無関心によって、結局およそ有(あら)ゆる物を肯定する、という哀れな手段を、ファルス作家は金科玉条として心得ているだけである。」(坂口安吾「FARCEに就て」: 60)

Context Focus Standard Context
心臓 (心) を展く
  • 「心を開く」という慣用表現が想起されることで、心臓>心という換喩が逆成的に想起される。
Conceptual Mappings
Source Relation Target Pattern
心臓 > 感情 循環器>情
Figurative Construction
Construction
Functional Type
Rhetorical Effects
最終更新: 2019/08/03 18:56