ex:a1093

「肯定をも肯定し」

「肯定をも肯定し」

Page Type Example
Example ID a1093
Author 坂口安吾
Piece 「FARCEに就て」
Reference 『坂口安吾』
Pages in Reference 57

Text

ファルスとは、否定をも肯定し、肯定をも肯定し、さらにまた肯定し、結局人間に関する限りの全てを永遠に永劫に永久に肯定肯定肯定して止むまいとするものである。

Context Focus Standard Context
肯定をも 肯定し ()

  • 前節の「否定をも肯定し」と対になる。

Rhetoric
Semantics

Source Relation Target Pattern
1 肯定する = 受け入れる 認める=是認する

Grammar

Construction
Mapping Type

 

Lexical Slots Conceptual Domain

 

Preceding Morpheme Following Usage

Pragmatics

Category Effect
同語反復・トートロジー (tautology) 否定を肯定するという逆説的な表現に続いて、さらに肯定を肯定するという恒真命題を提示する。
前景化 (foregrounding) 否定を肯定するという逆説的な表現に続いて、さらに肯定を肯定するという恒真命題を提示することで、肯定する対象となるものが、すべての事物事柄に及ぶことを強調している。

最終更新: 2024/01/26 12:13 (外部編集)