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「愛すべき怪物が、愛すべき王様が、すなわち紛れなくファルスである」

以前のリビジョンの文書です


「愛すべき怪物が、愛すべき王様が」

Text

「現実としての空想の——ここまでは紛れもなく現実であるが、ここから先へ一歩を踏み外せば本当の「意味無し(ナンセンス)」になるという、かような、喜びや悲しみや歎(なげ)きや夢や嚔(くしゃみ)やムニャムニャや、およそ有(あら)ゆる物の混沌の、およそ有ゆる物の矛盾の、それら全ての最頂天(パラロキシミテ)において、羽目を外して乱痴気(らんちき)騒ぎを演ずるところの愛すべき怪物が、愛すべき王様が、すなわち紛れなくファルスである。」(坂口安吾「FARCEに就て」: 56)

Context Focus Standard Context
愛すべき怪物が、愛すべき王様が () 紛れなくファルスである
  • 同型の名詞句構文を反復して「ファルス」の二面性を示す
Conceptual Mapping
Source Relation Target Pattern
愛すべき怪物が、愛すべき王様が ←→ target contrast
Rhetorical Effect
Figurative Marker
最終更新: 2019/08/01 14:36 (外部編集)