ex:a1076

「寓意や泪の裏打ちによって人を打つ」

「寓意や泪の裏打ちによって人を打つ」

Page Type Example
Example ID a1076
Author 坂口安吾
Piece 「FARCEに就て」
Reference 『坂口安吾』
Pages in Reference 46

Text

A、悲劇とは大方の真面目な文学、B、喜劇とは寓意や泪の裏打ちによって、その思いありげな裏側によってを打つところの笑劇、小説、C、道化とは乱痴気騒(らんちきさわ)ぎに終始するところの文学。

Context Focus Standard Context
寓意や泪の裏打ちによって (心) を打つ

Rhetoric
Semantics

Source Relation Target Pattern
1 > 感情 人間>情

  • 裏打ちという言葉から「心を打つ」という慣用表現が想起されることで、人>心の換喩が逆成的に想起される。

Grammar

Construction
Mapping Type

 

Lexical Slots Conceptual Domain

 

Preceding Morpheme Following Usage

Pragmatics

Category Effect
側写法 (metalepsis) 「人」によって、その内面に生じる心の動きの存在を示唆する。
擬物法・結晶法 (hypostatization) 喜劇が物理的に人の身体へ強い衝撃を与えるかのような印象を与える。

最終更新: 2024/01/26 12:13 (外部編集)