ex:a1065
「別人を装うても訝(あや)しまれぬくらい異っていた」
以前のリビジョンの文書です
lv3-「別人を装うても訝(あや)しまれぬくらい異っていた」
| Example ID | a1065 |
|---|---|
| Category | 直喩・シミリ (simile) |
Text
「思わず嘲(あざけ)るような瞳を挙げて、二階を仰ぎ視(み)ると、むしろ空惚(そらとぼ)けて別人を装うもののごとく、女はにこりともせずに私の姿を眺めていたが、別人を装うても訝(あや)しまれぬくらい、その容貌は夜の感じと異っていた。」(谷崎潤一郎「秘密」: 54)
| Context | Focus | Standard | Context |
|---|---|---|---|
| 別人を装う | (その容貌は…異なっていた) |
- 同一ページの直前に同様に「別人」に喩える表現がある。「むしろ空惚(そらとぼ)けて別人を装うもののごとく」も参照。
Conceptual Mappings
| Source | Relation | Target | Pattern |
|---|---|---|---|
| 別人 | = | 女 | 知人の容貌の変化=他人 |
Figurative Constructions
| Construction | 隠喩性構文 |
|---|---|
| Structure | ても訝しまれぬくらい |
| Function | Source() = Target() ← Ground() |
Rhetorical Effects
最終更新: 2019/08/01 14:36 (外部編集)
