ex:a0986

「狸が狸なら、赤シャツも赤シャツだ」

「狸が狸なら、赤シャツも赤シャツだ」

Page Type Example
Example ID a0986
Author 夏目漱石
Piece 「坊っちゃん」
Reference 『夏目漱石』
Pages in Reference 96

Text

なるほど狸が狸なら、赤シャツも赤シャツだ。生徒があばれるのは、生徒がわるいんじゃない教師が悪るいんだと公言している。気狂(きちがい)が人の頭を撲り付けるのは、なぐられた人がわるいから、気狂がなぐるんだそうだ。

Context Focus Standard Context
狸が狸なら 赤シャツも赤シャツだ ()

  • 「XがXなら、YもYだ」というパラレリズムが、後続の突飛な論理の進め方(=因果の反転)のパラレリズムと対応する。

Rhetoric
Semantics

Source Relation Target Pattern

Grammar

Construction
Mapping Type

 

Lexical Slots Conceptual Domain

 

Preceding Morpheme Following Usage

Pragmatics

Category Effect
含意法 (implication) 「赤シャツ」が表す登場人物についての否定的な評価を暗示している。
奇先法 (-) 後続文で描写されている、悪い印象を与えた「赤シャツ」の具体的な振る舞いを総括していると解釈できる。

最終更新: 2024/01/26 12:13 (外部編集)