ex:a0711

「夜目にも削ったような山々の空」

「夜目にも削ったような山々の空」

Page Type Example
Example ID a0711
Author 芥川龍之介
Piece 「杜子春」
Reference 『芥川龍之介』
Pages in Reference 176

Text

老人は杜子春に別れを告げると、又あの竹杖に跨って、夜目にも削ったような山々の空へ、一文字に消えてしまいました。

Context Focus Standard Context
削った 山々

Rhetoric
Semantics

Source Relation Target Pattern
1 削る = 山山 山並み=削る

Grammar

Construction AようなB
Mapping Type 概念メタファー

 

Lexical Slots Conceptual Domain
A Source
B Elaboration

 

Preceding Morpheme Following Usage
1 A ような B 様-類似-連体形

Pragmatics

Category Effect
主観化 (subjectification) 山々が映る夜の空の様子について、夜の闇には山々が立体的に映らず闇と山が一体化した風景となっていることを、闇を削った部分として捉えている。

最終更新: 2024/01/26 12:13 (外部編集)