ex:a0642

「身体の痛みもつかれもとれてすがすがしてしまいました」

「身体の痛みもつかれもとれてすがすがしてしまいました」

Page Type Example
Example ID a0642
Author 宮沢賢治
Piece 「双子の星」
Reference 『新編銀河鉄道の夜』
Pages in Reference 19

Text

双子のお星様たちは悦んでつめたい水晶のような流れを浴び、匂いのいい青光りのうすものの衣(ころも)を着け新らしい白光りの沓をはきました。するともう身体の痛みもつかれも一遍にとれてすがすがしてしまいました。

Context Focus Standard Context
すがすがして (楽になって) しまいました

  • 「すがすがしい」の語幹をサ変動詞化した造語と思われる。

Rhetoric
Semantics

Source Relation Target Pattern

Grammar

Construction
Mapping Type

 

Lexical Slots Conceptual Domain

 

Preceding Morpheme Following Usage

Pragmatics

Category Effect
品詞転換 (conversion) 「すがすがしい」という形容詞の語幹を動詞化し、すがすがしい状態になる、という意味で用いている。
逆成・逆形成 (back-formation) 「すがすがしい」という形容詞からの逆成であり、この形容詞の意味が引き継がれているように感じられる。
ユーモア (humour) 「すがすがしい」の形式と品詞を逸脱的に変化させることで、ユーモアを感じさせる。

最終更新: 2024/01/26 12:13 (外部編集)