ex:a0619

「甘いへんのうの匂いと、囁くような衣摺れの音を立てて」

「甘いへんのうの匂いと、囁くような衣摺れの音を立てて」

Page Type Example
Example ID a0619
Author 谷崎潤一郎
Piece 「秘密」
Reference 『谷崎潤一郎』
Pages in Reference 35

Text

甘いへんのうの匂いと、囁くような衣摺れの音を立てて、私の前後を擦れ違う幾人の女の群も、皆私を同類と認めて訝しまない。

Context Focus Standard Context
甘いへんのうの匂いと、囁くような衣摺れの音 を立てて (をさせて)

Rhetoric
Semantics

Source Relation Target Pattern
1 立てる > 音が出る する>音がする

  • 「立てる」を音、匂いなどを発生させるという一般的な意味で取ると、音が出ることはその特別な事例と解釈できる。

Grammar

Construction
Mapping Type

 

Lexical Slots Conceptual Domain

 

Preceding Morpheme Following Usage

Pragmatics

Category Effect
くびき語法 (zeugma) 音と匂いの発生を異なる意味で取ると、くびき語法としての二重性が感じられる。

最終更新: 2024/01/26 12:13 (外部編集)