ex:a0597

「神経を顫（ふる）い戦（おのの）かす」

「神経を顫（ふる）い戦（おのの）かす」

Page Type	Example
Example ID	a0597
Author	谷崎潤一郎
Piece	「秘密」
Reference	『谷崎潤一郎』
Pages in Reference	28-29

Text

「普通の刺戟に馴れてしまった神経を顫（ふる）い戦（おのの）かすような、何か不思議な、奇怪な事はないであろうか。」

Context	Focus	Standard	Context
普通の刺戟に馴れてしまった	神経	（心）	を顫（ふる）い戦（おのの）かす

Rhetoric

	Category
1	換喩・メトニミー (metonymy)
2	描写 (description)
3	イメジャリー・イメージ (imagery)

Semantics

	Source	Relation	Target	Pattern
1	神経	>	感受性	神経系>感

Grammar

Construction
Mapping Type

　

Lexical Slots	Conceptual Domain

　

	Preceding	Morpheme	Following	Usage

Pragmatics

Category	Effect
描写 (description)	人間の精神ではなく、外界の刺激を取り入れる生理的基盤が焦点化されている。
イメジャリー・イメージ (imagery)	「普通の刺戟に馴れてしまった」状態について、その原因である神経という器官の生理機能の摩耗を想起させる。

用例一覧, 谷崎潤一郎, 「秘密」, 『谷崎潤一郎』, 換喩・メトニミー (metonymy), 描写 (description), イメジャリー・イメージ (imagery), 神経系>感, 神経系（しんけいけい）, 感（かん）, T-Komatsubara, A-Tamaru, T-Komatsubara, Y-Hirakawa

最終更新: 2024/01/26 12:13 (外部編集)