ex:a0588

「小高い段の上に見える一と棟の草屋根」

以前のリビジョンの文書です


lv5-「小高い段の上に見える一と棟の草屋根」

Example ID a0588
Category 換喩・メトニミー (metonymy)
Text

「ようようのことで、『それならあそこかも知れない』と、とある駄菓子屋の奥から出て来た古老らしい人が縁先に立って指さしてくれたのは、街道の左側の、小高い段の上に見える一と棟の草屋根であった。」(谷崎潤一郎「吉野葛」: 271)

Context Focus Standard Context
小高い段の上に見える一と棟の 草屋根 (草屋根の家) であった
  • 家を数える「一と棟」という数量詞が、屋根から家への換喩的な修飾の転移を喚起している。
Conceptual Mappings
Source Relation Target Pattern
草屋根 > 屋根>住居
Figurative Construction
Construction
Mapping Schema
Functional Type
Rhetorical Effects
  • 遠視的 遠くて屋根しか判別できない視界を表している。
  • 転移的 助数詞「棟」の意味によって、数える対象が屋根から家に転移している。
最終更新: 2019/09/18 16:43