ex:a0571

「赤手拭と云うのが評判になった」

「赤手拭と云うのが評判になった」

Page Type Example
Example ID a0571
Author 夏目漱石
Piece 「坊っちゃん」
Reference 『夏目漱石』
Pages in Reference 48

Text

二時間目にもきっと何かあると思うと遊廓の団子旨い旨いと書いてある。あきれ返った奴等だ。団子がそれで済んだと思ったら今度は赤手拭と云うのが評判になった。(…)せっかく来た者だから毎日はいってやろうという気で、晩飯前に運動かたがた出掛る。ところが行くときは必ず西洋手拭の大きな奴をぶら下げて行く。

Context Focus Standard Context
赤手拭 (赤手拭をぶら下げて行くこと) と云うのが評判になった

  • 同じ段落に「それで生徒がおれの事を赤手拭赤手拭と云うんだそうだ」とある。

Rhetoric
Semantics

Source Relation Target Pattern
1 手ぬぐい > ひとり歩き ハンカチ>歩み

Grammar

Construction
Mapping Type

 

Lexical Slots Conceptual Domain

 

Preceding Morpheme Following Usage

Pragmatics

Category Effect
短縮語・略語 (clipping) 「赤手拭いを下げて歩いていたことを馬鹿にされたこと」を短縮している。あえて造語的に表現することで、自分にとって、頭に残る話題であったことが反映される。

最終更新: 2024/01/26 12:13 (外部編集)