ex:a0214

「かの万歳節のぼこぼん先生」

「かの万歳節のぼこぼん先生」

Page Type Example
Example ID a0214
Author 夏目漱石
Piece 「坊っちゃん」
Reference 『夏目漱石』
Pages in Reference 175

Text

ことにむずかしいのは、かの万歳節のぼこぼん先生だそうだ。

Context Focus Standard Context
ぼこぼん (「ぼこぼん」という音を出す人物) 先生

  • この前部に「この男がやがて、いやあ、はああと呑気(のんき)な声を出して、妙な謡(うた)をうたいながら、太鼓をぼこぼん、ぼこぼんと叩く。歌の調子は前代未聞の不思議なものだ。三河万歳(みかわまんざい)と普陀洛(ふだらく)やの合併(がっぺい)したものと思えば大した間違いにはならない。歌はすこぶる悠長(ゆうちょう)なもので、夏分の水飴(みずあめ)のように、だらしがないが、句切りをとるためにぼこぼんを入れるから、のべつのようでも拍子(ひょうし)は取れる。」とある。この箇所以降、数回に渡り同一人物を指した「ぼこぼん」という使用がある。

Rhetoric
Semantics

Source Relation Target Pattern
1 ぼこぼん > とん>男

Grammar

Construction
Mapping Type

 

Lexical Slots Conceptual Domain

 

Preceding Morpheme Following Usage

Pragmatics

Category Effect
あだ名 (nickname) 「ぼこぼん」という間抜けた風に聞こえる音を先生のあだ名に用いる。小ばかにしたような印象を与える。
音象徴 (sound symbolism) 「ぼこぼん」という音からは間抜けたような印象を受ける。

最終更新: 2024/01/26 12:13 (外部編集)