ex:a0136

「文字の精は彼の眼を容赦なく喰い荒し」

「文字の精は彼の眼を容赦なく喰い荒し」

Page Type	Example
Example ID	a0136
Author	中島敦
Piece	「文字禍」
Reference	『中島敦』
Pages in Reference	196

Text

「文字の精は彼の眼を容赦なく喰い荒し、彼は、ひどい近眼である。」

Context	Focus	Standard	Context
文字の精は彼の眼を容赦なく	喰い荒し	（退化させ）

Rhetoric

	Category
1	隠喩・メタファー (metaphor)
2	明晰 (clarity)
3	人物描写 (description of a character)

Semantics

	Source	Relation	Target	Pattern
1	食い荒す	=	弱める	弱る=廃れる

Grammar

Construction
Mapping Type

　

Lexical Slots	Conceptual Domain

　

	Preceding	Morpheme	Following	Usage

Pragmatics

Category	Effect
明晰 (clarity)	眼球の機能である視力に具体的な形とサイズを与える。視力の弱まりが、具体物としてそれが有する大きの減少になぞらえることによって明確になっている。
人物描写 (description of a character)	「彼」の視力が著しく低くなってしまった様が描かれている。

用例一覧, 中島敦, 「文字禍」, 『中島敦』, 隠喩・メタファー (metaphor), 明晰 (clarity), 人物描写 (description of a character), 弱る=廃れる, 廃れる（すたれる）, 弱る（よわる）, Y-Inoue, M-Sato, Y-Hirakawa

最終更新: 2024/01/26 12:13 (外部編集)