ex:a0069

「お目出度くなってしまいさえすれば…」

「お目出度くなってしまいさえすれば…」

Page Type Example
Example ID a0069
Author 芥川龍之介
Piece 「玄鶴山房」
Reference 『芥川龍之介』
Pages in Reference 283

Text

『何、この苦しみも長いことはない。お目出度くなってしまいさえすれば………』 これは玄鶴にも残っていたたった一つの慰めだった。彼は心身に食いこんで来るいろいろの苦しみを紛らす為に楽しい記憶を思い起そうとした。けれども彼の一生は前にも言ったように浅ましかった。

Context Focus Standard Context
お目出度くなって (死んで)

Rhetoric
Semantics

Source Relation Target Pattern
1 めでたい ←→ 不幸 めでたい<-->不幸せ
2 不幸 > 不幸せ>死

Grammar

Construction
Mapping Type

 

Lexical Slots Conceptual Domain

 

Preceding Morpheme Following Usage

Pragmatics

Category Effect
婉曲語法 (euphemism) 死ぬという忌むべき事態を婉曲的に表現する。忌み言葉として定着している。
皮肉・反語・アイロニー (irony) 自分が苦しい状態にあるという文脈から、普通の「お目出度(い)」という表現がもたない自棄になるという意味で用いられている。

最終更新: 2024/01/26 12:13 (外部編集)