ex:a0064

「羽根を抜いた雄鶏に近い彼の体」

「羽根を抜いた雄鶏に近い彼の体」

Page Type	Example
Example ID	a0064
Author	芥川龍之介
Piece	「玄鶴山房」
Reference	『芥川龍之介』
Pages in Reference	280

Text

「彼は前には甲野がいる時でも、台所の側の風呂へはいる為に裸になることをかまわなかった。けれども近頃ではそんな姿を一度も甲野に見せないようになった。それは彼が羽根を抜いた雄鶏に近い彼の体を羞じている為に違いなかった。」

Context	Focus	Standard	Context
	羽根を抜いた雄鶏	彼	に近い彼の体を羞じている

Rhetoric

	Category
1	直喩・シミリ (simile)
2	挙例法・例証・範例 (example)

Semantics

	Source	Relation	Target	Pattern
1	にわとり	=	人	人間=きじ

Grammar

Construction	Bに近いC
Mapping Type	概念メタファー

　

Lexical Slots	Conceptual Domain
B	Source
C	Target

　

	Preceding	Morpheme	Following	Usage
1	B	に［近い］	C	に-動作・作用の対象
2	B	［に］近い	C	近い（ちかい）

Pragmatics

Category	Effect
挙例法・例証・範例 (example)	羽を抜いた雄鶏の表皮のブツブツとした質感を想起させることで、当該人物の肌がブツブツとして綺麗なものではないことを表す。

用例一覧, 芥川龍之介, 「玄鶴山房」, 『芥川龍之介』, 直喩・シミリ (simile), 挙例法・例証・範例 (example), 人間=きじ, きじ（きじ）, 人間（にんげん）, Bに近いC, に-動作・作用の対象, 近い（ちかい）, Y-Kasuga, Y-Kasuga, T-Komatsubara, T-Komatsubara, T-Komatsubara, R-Kikuchi

最終更新: 2024/01/26 12:13 (外部編集)