ex:a0038

「骨牌(かるた)の王様(キング)が、魂がはいったように、頭を擡(もた)げて、」

以前のリビジョンの文書です


lv4-「骨牌(かるた)の王様(キング)が、魂がはいったように、頭を擡(もた)げて、」

Example ID a0038
Category 直喩・シミリ (simile)
Text

「私は勝ち誇った声を挙げながら、まっ蒼になった相手の眼の前へ、引き当てた札を出して見せました。すると不思議にもその骨牌(かるた)の王様(キング)が、まるで魂がはいったように、冠をかぶった頭を擡(もた)げて、ひょいと札の外へ体を出すと、行儀よく剣を持ったまま、にやりと気味の悪い微笑を浮べて、『御婆サン。御婆サン。御客様ハ御帰リニナルソウダカラ、寝床ノ仕度ハシナクテモ好イヨ。』と、聞き覚えのある声で言うのです。」(芥川龍之介「魔術」: 246)

Context Focus Standard Context
魂がはいった ように、冠をかぶった頭を擡(もた)げて、(…)と、聞き覚えのある声で言う
Conceptual Mappings
Source Relation Target Pattern
生きる > 言う 2.5701-2--2.3100-1
Figurative Constructions
Construction 隠喩性構文
Structure まるでaようにb
Function Source(A) = Target() ← Viewpoint(B)
Rhetorical Effects
最終更新: 2019/08/01 14:31 (外部編集)