category:metonymy

換喩・メトニミー (metonymy)

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category:metonymy [2019/10/03 13:26]
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 ====== 換喩 ====== ====== 換喩 ======
  
- +^  Hypernyms ​ | 転義, 転義的比喩, ​trope  | 
-^  Hypernyms ​ |  比喩, ​比較, comparison ​ | +^  Synonyms ​ | メトニミー,​ metonymy ​ | 
-^  Synonyms ​ |  ​換喩, ​メトニミー,​ metonymy ​ | +^  Hyponym ​ |    |
-^  Hyponym ​ |  ​[[category:​dissimile]]  ​| +
  
 == Definition == == Definition ==
  
-換喩 (metonymy) は、ある存在によってそれと近接関係にある別の存在を表すレトリック。概念メトニミーを基盤とする+換喩 (metonymy) は、ある存在によってそれと近接性 (contiguity) をもつ別の存在を表す表現
  
 == Prototype, Schema, and Extension ​ == == Prototype, Schema, and Extension ​ ==
  
-== Functions ​ ==+典型的には、ある事物によって、それと空間的な隣接関係のある別の事物を表す。または、ある存在の特徴や性質によって、その存在自体を表す用例も多い。
  
-  * 可視的なものによって、不可視的なものを表現するという点で、「詩的現実 (poetic realism)」の手段となる (Burke 1945)。例えば "from the cradle to the grave"​は、誕生と死を、その象徴であるゆりかごと墓場によって表現する。+== Functions == 
 + 
 +可視的なものによって、不可視的なものを表現するという点で、「詩的現実 (poetic realism)」の手段となる (Burke 1945)。例えば "from the cradle to the grave"​は、誕生と死を、その象徴であるゆりかごと墓場によって表現する。
  
 == History and Related Terms == == History and Related Terms ==
  
-metonymyはギリシャ語で「名前の変化」を意味する (Davis 1996: 444)。+  * [[http://​rhetoric.byu.edu/​Figures/​M/​metonymy.htm|『Silva Rhetoricae』で調べる]] 
 +  * [[http://​balloon-rhetoric.atwebpages.com/​example/​metonymy.html|『ふき出しのレトリック』で調べる]] 
 + 
 +metonymyはギリシャ語で「名前の変化 ​(change of name)」を意味する (Lanham 1991: 102, Davis 1996: 444)。
  
 Vico (1991[1774]) は、その他多くの修辞技法が還元されるべき4つの転義的比喩 (trope) として、[[category:​metaphor]]、[[category:​synecdoche]]、[[category:​irony]]とともに換喩を位置づけた。この区分はBurke (1945) にも引き継がれている。Burkeはこの4つの転義的比喩を「比喩原型 (master trope)」と呼んでおり、従来の形式的な定義が示すよりもかなり広範な機能を担い得るとして、以下のような特徴づけを行っている。 Vico (1991[1774]) は、その他多くの修辞技法が還元されるべき4つの転義的比喩 (trope) として、[[category:​metaphor]]、[[category:​synecdoche]]、[[category:​irony]]とともに換喩を位置づけた。この区分はBurke (1945) にも引き継がれている。Burkeはこの4つの転義的比喩を「比喩原型 (master trope)」と呼んでおり、従来の形式的な定義が示すよりもかなり広範な機能を担い得るとして、以下のような特徴づけを行っている。
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 Du Marsais (1730) は、換喩と[[category:​synecdoche]]を分ける基準として、提喩が、常にその全体との内在的 (internal) 関係による転義であるのに対して、換喩は、独立した外在的 (external) 関係による転義であるとした。この区分は現在あまり顧みられていないが、ある表現の転義の種類を判断する際の分析尺度の一つとしての価値をもつ。 Du Marsais (1730) は、換喩と[[category:​synecdoche]]を分ける基準として、提喩が、常にその全体との内在的 (internal) 関係による転義であるのに対して、換喩は、独立した外在的 (external) 関係による転義であるとした。この区分は現在あまり顧みられていないが、ある表現の転義の種類を判断する際の分析尺度の一つとしての価値をもつ。
  
-原因と結果の換喩は、特に[[category:​metalepsis]]と呼ばれる。+ある存在の部分によって、その存在自体を表す表現は、換喩の一種とされることが多い。伝統的な修辞学では、このタイプは提喩であるとされる。 
 + 
 +原因と結果の関係にもとづく表現は、[[category:​metalepsis]]と呼ばれる。広義では換喩の一種であるが、ここでは換喩と転喩を区別する。
  
 == Examples == == Examples ==
  
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- 
 {{topic>​category:​metonymy +index:ex}} {{topic>​category:​metonymy +index:ex}}
- 
  
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-category:​class:​trope+category:​class:​reference
 }} }}
最終更新: 2024/01/20 17:31 (外部編集)