生気修飾 (animated epithet) は、人間以外の事物や事柄を、人間に用いる修飾表現を用いて形容する表現。

擬人化や生物化の効果をもたらす。

擬人法 (personification)は、人間以外の事物に対して、人間を表す名詞や、人間の動作を表す動詞を用いることで、人間性を喚起する表現である。これに対して、生気修飾は、人間の性質や動作に“関連する”修飾語句を用いる。これらの修飾語句は、人間以外の動物にも用いられることがある。この意味では、生気修飾の特徴は、「生命感」、つまり生物化の効果を喚起するという点にあり、人間性の喚起には限定されない。

生起修飾は、修飾表現の意味が何らかの目標領域の要素に対応しない。したがって、修飾表現自体には転義は見られない。この点で、隠喩・メタファー (metaphor)とは区別される。