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「清は、自分とおれの関係を封建時代の主従のように考えていた」

Page Type Example
Example ID a0796
Author 夏目漱石
Piece 「坊っちゃん」
Reference 『夏目漱石』
Pages in Reference 23

Text

ただ清は昔風の女だから、自分とおれの関係を封建時代の主従のように考えていた。

Context Focus Standard Context
封建時代の主従 自分とおれの関係

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 主従 = 間柄 人間関係=君臣

Grammar

Construction AはBをCのようにD
Mapping Type 概念メタファー

 

Lexical Slots Conceptual Domain
A Elaboration
B Target
C Source
D Elaboration

 

Preceding Morpheme Following Usage
1 A D は-既出のものに関する判断の主題
2 B D を-対象語格
3 C の[ように] D の-「ようだ」「ごとし」で受ける場合
4 C [の]ように D 様-類似-連用形

Pragmatics

Category Effect
アナロジー・類推 (analogy) 清と自分の関係が、主である自分と従者である清という絶対的な服従関係であると清が認識していることを表す。
含意法 (implication) 「昔風」と評することにより、発話者自身はそのような主従関係はないと思っていることを表し、両者の間の認識の齟齬を明示化する。