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「俺の心は渇いている」

Page Type Example
Example ID a2458
Author 梶井基次郎
Piece 「桜の樹の下には」
Reference 『梶井基次郎』
Pages in Reference 46

Text

俺には惨劇が必要なんだ。その平衡があって、はじめて俺の心象は明確になって来る。俺の心は悪鬼(あっき)のように憂鬱に渇いている

Context Focus Standard Context
俺の心は 渇いている (求めている)

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 渇く = 求める 求める=飢える

Grammar

Construction
Mapping Type

 

Lexical Slots Conceptual Domain

 

Preceding Morpheme Following Usage

Pragmatics

Category Effect
心理描写 (psychological-description) 喉が渇いて水を求めるときのような自然さと必死さをもって、「俺の心」が憂鬱さを欲していたということが表現されている。
イメジャリー・イメージ (imagery) 喉の渇きのイメージによって、心の欠乏感を表現する。
活喩 (prosopopeia) 「心」という抽象体が「渇く」主体かのように表現する。
異例結合 (-) 「心」という抽象物を表す名詞に「渇く」という生命体の飢渇を表す動詞を述語として用いる。