目次

「音楽の快速調の流れがあんな色彩やあんなヴォリウムに凝り固まったというふうに果物は並んでいる」

Page Type Example
Example ID a2359
Author 梶井基次郎
Piece 「檸檬」
Reference 『梶井基次郎』
Pages in Reference 15

Text

何か華やかな美しい音楽の快速調の流れが、見る人を石に化したというゴルゴンの鬼面——的なものを差しつけられて、あんな色彩やあんなヴォリウムに凝り固まったというふうに果物は並んでいる。

Context Focus Standard Context
何か華やかな美しい音楽の快速調の流れが、(……)あんな色彩やあんなヴォリウムに凝り固まった 果物は並んでいる

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 音楽 = 果物 果物=音楽

Grammar

 

Lexical Slots Conceptual Domain
A Source
B Target
C Target

 

Preceding Morpheme Following Usage
1 A と[いうふうに] C と-内容指定
2 A [と]いう[ふうに] C 言う(いう)
3 A [という]ふうに C ふう-類似-連用形
4 B C は-既出のものに関する判断の主題

Pragmatics

Category Effect
風景描写 (scene-description) 店頭に並ぶ果物の色鮮やかさや美しさ、特に爽やかさを音楽の持つ流動性を利用して、色彩に動きがあるかのようにして表す。
イメジャリー・イメージ (imagery) 店頭に並ぶ果物の色鮮やかさや美しさ、特に爽やかさを音楽の持つ流動性を利用して、色彩に動きがあるかのようにして表す。そして、音楽自体は固定的なものではないので、静物である果物に適用するために見たものを石化するゴルゴーンを持ち出す。
共感覚表現・共感覚的比喩 (synesthesia) 店頭に並ぶ果物の色鮮やかさや美しさ、特に爽やかさを音楽の持つ流動性を利用して、色彩に動きがあるかのようにして表す。